【コモンウエルスゲーム】トランスジェンダーの女性が、優勝候補のトランスジェンダー女性が怪我のため撤退

ニュージーランド代表のトランスジェンダーの重量挙げ選手で90ｋg＋jの金メダル保有者、ローレル・ハバード氏は、練習中の肘の怪我の為、2018年のコモンウエルス・ゲームでは撤退することを余儀なくされたそうです。

ハバード氏は、2014年までは、国際的なウェイトリフティング競技にギャビン（出生時の名前）という名で男性として競技に参加していました。

Weightlifter Gavin Hubbard changes his name to Laurel & wins women’s comp#OlympicTuckinghttps://t.co/hXNSkkcPRP pic.twitter.com/9adCpBb4Wb

— WomenCanSee (@WomenCanSee) 2017年3月20日

同氏が他の競技者よりも不公平な優位性があるとし、いくつかの批判があったにも関わらず、大会主催者はクイーンズランドへの参加を全面的に支持しています。

オーストラリアのウェイトリフティング・フェデレーション・チーフ・エグゼクティブのマイケル・キェラン氏は、「私たちは本来なら男性に有利なパワースポーツを行っています。男性特有の攻撃性、そして（男性）ホルモンさえあれば、より重いウエイトを持ち上げることができる競技です」と述べた。

しかし、コモンウエルス・ゲームの最高経営責任者デイビット・グレンバーグ（David Grevemberg）は、この大会では「ハバート氏を完全に支持し、既存のルールに従って女性として競争する資格があり、競争する権利を尊重します」としています。

その他のトランスジェンダーのスポーツ選手は次のとおり。

１.ブルース/ケイトリン・ジェナー

元サッカー選手だったウィリアム・ブルース・ジェナー（William Bruce Jenner）は、その後10種競技に切り替え、1976年のモントリオールオリンピックで世界記録を出し、金メダルを獲得しました。

同年、「アメリカの優秀なアマチュア選手」に贈られるJames E. Sullivan賞を受賞しました。

また、ジェンナーは、多くのテレビ番組に出演し、私生活では3人と結婚し6人の子供がいます。
ケイトリン・ジェンナーは、世界でもっとも有名なオープントランスジェンダーの女性と呼ばれています。

２．イヴォンヌ/バリアン・ブッシュバウム

3.レネ・リチャーズ/リチャード・ラスキンド

バガー氏は、デンマークのコペンハーゲンで1966年12月25日に生まれましたが、1977年にオーストラリアに移住しました。25歳でホルモン療法を開始し、3年後に1995年に性転換手術を受けました。

彼女のアマチュアゴルフトーナメントへの参加は、多くの人が男性として生まれたゴルファーが他の女性と競技性において優位であるとし非難されました。しかし、オーストラリア女子ゴルフ協会（Australian Women’s Golf Association）は、バガー氏が女子トーナメントでプレーすることを許可しました。

1999年、バガーは南オーストラリアのチャンピオンを最初に獲得し、2001年と2002年に国内で最も強い女性アマチュアゴルファーとしての地位を獲得しました。

2003年には、女性として生まれた競技者だけがメンバーシップルールに従って入場できるように、彼女はオーストラリア女性プロゴルフ協会（ALPG）へのアクセスを拒否されました。

2004年9月、レディースヨーロッパツアーは、参加登録基準を変更し、同氏がツアーに参加できるようにすることについて投票しました。同年、ALPGは規則を変更し、バガーが指導の下でトーナメントに参加することを可能にしました。

性転換して平等に参加する権利はあるかもしれませんが、やはりスポーツ競技においては、男性から女性に性転換した人の方が実際大会などでは有利なことは否めません。実際、スポーツ選手として活躍しています。

一方、女性から男性に性転換した人は、スポーツ選手としては引退の道を選んでいることからしても。

（H/T　RT  THANH NIEN)