【米国:司法長官指名】指名承認公聴会でのウィリアム・バー氏:司法長官として「私はいじめられません 」

米国は、昨年の11月8日に、当時の司法長官ジェフ・セッション氏が解任されてから、首席補佐官のマシュー・ウィテカー氏が司法長官代理として就任していましたが、現在、司法長官は不在のままでした。
やっと司法長官の指名が行われ、承認公聴会が行われています。
トランプ氏に対するロシア疑惑、クリントン財団についての疑惑など、バー氏が就任した後、どういうことになるのでしょうか。
同氏は、「私は、間違っていると思うことは何もしません。編集委員会であれ、議会であれ、大統領であれ、誰かが間違っていると思うことをしても、私はいじめられることはありません。私は正しいと思うことをするつもりです」と語っています。
さて、我が国の司法はどうでしょうか。

米国は、最高裁判所裁判官についてもおなじような公聴会が行われます。
私は、この米国の公聴会の様子を見て、日本の最高裁判所裁判官についても、人柄が分かるような動画など、国民にもっとよく知ることができる手段があってもいいのではないかと思いました。
衆議院選挙での最高裁判所裁判官国民審査に関心をもつ人が増えるのではないかと思います。
この記事は、米国UPIの記事から紹介します。

Post by Mariko Kabashima 2019/01/16  14:48

UPI by Nicholas Sakelaris and Clyde Hughes 2019/01/15】

1月15日(UPI)–司法長官に指名されたウィリアム・バーは火曜日の指名承認公聴会で、ドナルド・トランプ大統領から独立して行動すると述べ、脅されても法律に違反することはどんな事も行わないと語った。

 

ディック・ダービン上院議員 (イリノイ州選出) からの質問に答えたものだ。

 

バー氏は、ジョージ・H・W・ブッシュ政権で司法長官を初めて務めた経験から、民主党と共和党と協力し、法の支配に堅持し取り組むことの重要性を学んだと述べた。

 

ダービン氏はバー氏に、トランプ氏が前司法長官ジェフ・セッションズに対して行ったことに対する世論の批判を受けても、なぜそのポストを受け入れたのかと尋ねた。

 

「私は、司法省とそのすべての構成要素、そしてFBIが大好きです」とバー氏は答えた。

「彼らはきわめて重要な機関だと思います。この国の心臓部である法の支配を守るために不可欠なものです」(バー氏)
「私は、この部門の独立性と評判を守り、この政権で働くために必要なリーダーシップを発揮できる立場にいると感じています」(バー氏)

 

トランプ氏は、セッションズ氏が司法省によるロシア捜査から身を引いていることを批判し、FBIと司法省の捜査に不満を述べた。

彼はトランプや議会の怒りを引き出すかもしれない決断をしても彼を欺くことはできないとし、自分の人生の中で決断を下すときが来たと付け加えた。

 

「もし私が45歳から50歳だったらちょっと考えるかもしれませんが」(バー氏)
「今すぐに休止するわけではありません。とてもいい人生を過ごしていました」(バー氏)

「私は、間違っていると思うことは何もしません。編集委員会であれ、議会であれ、大統領であれ、誰かが間違っていると思うことをしても、私はいじめられることはありません。私は正しいと思うことをするつもりです」(バー氏)

 

バー氏は、現在特別検察官のロバート・ミューラー氏が率いる司法省の捜査を支持しているようだが、同氏は、そのことに干渉しないと述べ、「党派的政治」や「個人的な利益」がないようにすることを約束した。

 

トランプ氏はしばしば、この捜査を「魔女狩り」と呼んでいるが、バー氏は、委員会に次のように言い返した。

 

「ミュラー氏が魔女狩りに巻き込まれるとは思わない」

 

バー氏は、月曜日、準備していた証言の写しを公表し、ミューラー氏はこの捜査を完成させるべきだと述べた。

 

「私が判断を下す場合には、法に基づいて判断し、個人的、政治的、その他の不適切な利益に左右されないようにすることを保証します」と証言した。

 

ニューヨークタイムズ紙は今週、元FBI局長のジェームズ・コミー氏が2017年に解任された後、トランプ氏がロシアのために働いたかどうかの防諜上の捜査を開始したと報じた。

 

バー氏は他にも、刑事司法政策、移民問題、司法省の士気などについても質問されることになっている。

 

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)

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