【米国:速報】FBIがクリント財団の内部告発者を強制捜査

2016年の大統領選の時にも、クリントン財団とウラニウム・ワンについての疑惑は話題となっていました。
トランプ氏が大統領に就任してから、てっきりクリントン財団についてメスが入るものと思っていましたが、トランプ氏へのロシア関与の疑惑の話題ばかりです。
クリントン氏とロシアの重大なかかわりについては、あまり捜査の進展が見られませんでした。

このことについて、FBIはクリントン氏をあまり捜査していなかったという内部告発をした証言者がでたのですが、この人物が強制捜査されました。
本来法的に保護されるべき内部告発者が守られていないということに代理人の弁護士が憤っています。闇が深そうですね。
今後の成り行きが気になります。この記事は、デイリーコーラーから紹介します。
Post by Mariko Kabahima 2018/12/01  22:02

Daily Caller by Richard Pollock 2018/11/29】

【サマリー】
・内部告発者の弁護士マイケル・ソカラス氏によると、FBIは、クリントン財団とウラニウム・ワンに関する文書を所持していた内部告発者の自宅を家宅捜索した。
・弁護士によると、内部告発者のデニス・ネイザン・ケインは、書類を司法省監察総監と上下両院の情報委員会に提出したという。
・ソカラス氏によると、米連邦捜査局 (FBI) は、内部告発者が書類を提出した後も、ケイン容疑者の自宅を6時間にわたって捜索したという。

この内部告発者の弁護士によると、FBI捜査官は、クリントン財団とウラニウム・ワンに関する文書を政府の監視機関に個人的に届けていた司法省の内部告発者の自宅を家宅捜索した。
米司法省の監察官は、この文書が、ヒラリー・クリントン前国務長官、クリントン財団、そしてウラニウム・ワン*を購入したロシア企業、ロスアトム**に関する潜在的な犯罪活動をFBI当局が捜査していないことを示している、というデイリー・コーラー・ニュース財団(TheDCNF)の主張の情報を得た。


【訳注】

ウラニウム・ワン*・・・2013年からロシア政府が所有し、トロントに本社を置くウラン採掘企業
ロスアトム**・・・ロシアの国営原子力企業


提供された文書はまた、当時FBI長官だったロバート・ミューラーが、ロザトムとウラニウム・ワンに付随する他のロシア政府機関に関する犯罪行為の申し立てを調査しなかったことを示している、とTheDCNFは主張している。
ミューラー氏は現在、トランプ氏の選挙運動が2016年の選挙中にロシアと共謀したかどうかを捜査している特別検察官である。

「クリントン財団とウラニウム・ワンについて議会に合法的に与えたものを押収するよう依頼人を強制捜索した」と内部告発者の弁護士であるマイケル・ソカラスはTheDCNFに語り、FBIの家宅捜索は内部告発者保護を「無視した言語道断な」捜査だと考えていると述べた。

11月19日の朝、FBIの元契約職員であるデニス・ネイザン・ケイン容疑者の自宅に到着した16人の捜査官が、メリーランド州ユニオンブリッジを強制捜索したと、ソカラス容疑者はTheDCNFに語った。

この強制捜索は、連邦判事ステファニー・A・ギャラガーが11月15日にボルチモア連邦地方裁判所で署名し、TheDCNFが取得した裁判所命令によって許可された。

家宅捜索を指揮したFBIのボルチモア管轄の特別捜査官は、ケイン容疑者が盗んだとする国の所有物を所持していたとして、自身の私邸に入るよう要求したと、ソカラス容疑者はTheDCNFに語った。

「11月19日、FBIはメリーランド州ユニオンブリッジ地区で、裁判所の許可を得た法執行活動を行いました」と同局の広報担当者デイヴ・フィッツ氏はTheDCNFに対し述べた。
「現時点では、これ以上のコメントはありません」(フィッツ氏)

弁護士のソカラス氏によると、ケイン氏は諜報機関の内部通報者保護法(Intelligence Community Whistlebroer Protection Act)の下で保護された内部告発者であり、司法省の監察官マイケル・ホロウィッツ氏が内部告発者としての立場であることを認識していることを、同氏が在職中に同捜査官に伝えたという。

さらに同氏は、FBI捜査官に対し、「損害を与える可能性のある機密情報は、同法の下で許可されている通り、上院と下院の情報委員会に適切に伝達された」と述べた。
捜査官はすぐに、とにかくこの郊外の家から一掃するよう捜査官たちに指示した。

ソカラス氏によると、ケイン氏はおびえて、すぐに書類を提出したが、FBIに情報を引き渡した後も、捜査官たちは6時間にわたって自宅を捜索し続けたという。

「私の要請と承認を得た後、司法省監察総監のマイケル・ホロウィッツは、彼の職員の一人に、ケイン氏の機密文書の開示を下院と上院の情報委員会に物理的に持ち帰えるようにしてもらった」とソカラス氏はTheDCNFに語った。

「ケイン氏の自宅に出向き、同じ書類が連邦財産から盗まれたものであることをほのめかしたうえ、自宅のドアの前で、(ケイン氏が)法律で保護された内部告発者であり、議会に提出したと告げられた後も、同じ書類のコピーを押収することは、法律を無視した言語道断の行為だ」と彼は続けた。

米連邦捜査局 (FBI) の契約職員として働いていたケイン容疑者は、激震が走る可能性のある爆弾情報を見つけたとソカラス氏はTheDCNFに語った。

ソカラス氏によると、ケイン氏はホワイトハウス近くの教会で、ホロウィッツ氏のオフィスの上級職員に会い、文書を監察総監(IG)に届けたという。

ケインはパーカーにサングラスといういで立ちで、(教会の)椅子に座っていた、とソカラスは述べた。ケイン氏は文書とともに、フラッシュドライブが入った二重に封をされた封筒を持っていた。IG関係者は彼に会い、一言も言葉を発せずにケインの肩にあったポーチを持って行った。

この法律は、政府の請負業者である内部告発者を保護し、IGがそのような潜在的に有害な情報を、当時のジェフ・セッションで司法長官と共有することを要求している。

ソカラス氏によると、IGの高官が2つの情報委員会に文書を手渡し、2人の法執行官は、文書を上院と下院の情報委員会に送付して検討するよう指示したという。

「FBIの内部告発者の自宅を捜索し、IGと議会に秘密裏に公開した情報を押収したいと、捜査令状を承認した連邦行政官にFBIが伝えたことは信じられない」とソラカス氏はTheDCNFに語った。

この内部告発者法は、FBIを含む情報機関内の内部告発者を保護することを目的としている。
2016年の諜報機関の指令文によると、「[諜報機関]は、法律違反を報告する手段を職員に提供することを確約している」としている。

「[通報者法]は、契約職員が政府の所有物を手にし、秘密裏に2つの情報委員会に渡すことを認めている。」とソラカス氏はTheDCNFに語った。

ソカラスによると、FBIは強制捜査にもかかわらず、ケインの弁護士である同氏とまだ話をしていないという。
「家宅捜索の後、ケイン氏から弁護士として私の名前と電話番号を受け取ったFBI捜査官が、実際に私の依頼人に直接電話をかけ、押収した電子機器について話した」とソラカス氏はTheDCNFに語った。

「故意に代理人である弁護士を無視することは、重大な不正行為ですある」(ソラカス氏)

司法省と監査総監室は、いずれもコメントを拒否した。

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)

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