【米国:疑惑】ビル・コスビー広報担当者:「人種差別的で性差別的なマスメディア」によるものだと非難

今月25日、米ペンシルベニア州の裁判所は、女性に性的暴行を加えたとして、アメリカの父とまでいわれたコメディアンで俳優のビル・コスビー被告(81)に対し、禁錮3─10年の実刑判決を言い渡されました。

ビル・コスビーについては、保釈も許されない厳しい判決です。

一方、5月に逮捕され、女性2人に対するレイプや性的犯罪行為などの容疑で逮捕・訴追されたハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインは、その後、100万ドル(約1億1,000万円)の保釈金を支払い、釈放されました。

同氏に対しては70人を超える女性や男性までもがセクハラ被害を訴え、セクハラ告発運動「#MeToo運動」のきっかけとなるほどでしたが、保釈が許される程度のものです。

コスビー氏についての非難もマスコミのやり方に不自然さを感じます。

性的暴行を受けたと主張する女性35人が、米誌ニューヨークマガジン(New York Magazine)7月27日号の表紙を飾るという、同氏を公的に非難するというやり方をしていました。同誌で女性たちは、コスビーから受けた性的暴行について、驚くほど同じような話をしていて、今朝のBBCによると、この女性たちの中の一人が、コスビーの場合は#Metooとは関係ないといっていました。

 

この差はなんなんでしょうね。

ワインスタイン氏とコスビー氏と比べるとハリウッドでの力の大きさの違いだろうと予想できますが、少なくともワインスタインとコスビーの件のマスコミの扱い、ハリウッドの反応の違い、判決の違いには驚きを感じます。

そう思っていたら、デイリーコーラーが次のような記事をだしていました。


コスビーは、2004年にアンドレア・コンスタンツを襲撃した罪で3年から10年の刑を言い渡された後、連行された。

この判決を不服としたビル・コスビーの広報担当者、アンドリュー・ワイアット氏は、コスビーを「過去50年間で最も偉大な公民権運動の指導者の一人です」と称賛し、同氏の有罪判決と禁固刑は「人種差別的で性差別的なマスメディア」によるものだと非難した。

ワイアット氏は、次のように語った

「コスビーさんはよくやっています。」
「コスビーさんは、神が彼を見守っていることを知っています」
「彼はこれらが嘘であることを知っています」
「彼らはイエスを迫害し、何が起こったかを見ました。私はコスビー氏がイエスだと言っているわけではありませんが、私たちはこの国が何世紀にもわたって黒人男性に何をしてきたかを知っています」

ワイアットは、また次のように主張した。

「公民権運動の指導者であり教育者であったコスビーの過去は、 陪審員に指摘されたり、法廷で認められたりしなかった。なぜなら、人種差別主義者や性差別的なマスメディアが、コスビー博士の弁護士が人種差別や性差別が存在することをほのめかすたびに、コスビー博士を攻撃し非難していたからだ」

「コスビー博士に不利な証言をした3人の心理学者はいずれも白人女性で、黒人男性を性犯罪者だと非難して利益を得ていた」と彼は続けた。

ワイアットはまた、検察官に対し「2014年にコスビー博士から1億ドルをゆすり取ろうとし、人種差別的で性差別的な宣伝を続けている反黒人・反男性活動家グループと密接に協力している」と非難した。

火曜日、スティーブン・オニール判事は、裁判費用と2.5万ドルの罰金の支払いを命じたのに加えて、コスビーに「3年以上10年以下」の刑を言い渡した。

 



判決については、弁護士の腕もあるかもしれませんが、この判決を出した陪審員たちの認識が大きいのではないかと思います。

その陪審員たちの認識に影響を与えたのは、コスビーを糾弾したマスコミの力も大きいのではないでしょうか。

ワインスタインと比べて、保釈が許されないコスビーの判決について本当に差別はなかったのでしょうか。

Post by MK 2018/09/26  15:31

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