【EU:移民問題】人工知能がインタビューし虚偽亡命希望者の正体を見抜く

EUでは、殺到する亡命者の中に偽物が多く紛れており、その問題の解決としてAIによるインタビューで虚偽を見抜くといったテストが行われました。
永住者もしくは在留者といった入国者についての管理はその国で様々なシステムがあります。
日本では、1992年の法改正により、それまで外国人登録の際に必要だった指紋押捺について在日朝鮮人などの永住者・特別永住者については廃止され、ついで2000年に一般の外国人に対しても免除されるようになりました。
当時は、外国人に対する指紋押捺というシステムが、犯罪者と同じ扱いだとして差別につながるといった主張が蔓延していました。
しかし、AIなどのデータ管理のシステムが発達していない当時、日本在住の外国人をどういった人物なのかということを識別し、管理するということについて指紋で登録していただくしかなかったと思います。
あくまでも個人的な意見として、今考えると、指紋押捺は昔から血判という形で「誰が」といったかたちを表明できるものですし、他国の人の身元を本人かどうか判別するには、資金もさほどかからない簡単で合理的な管理だったと思います。(賛否両論あったとしても)
さて、現在、世界中の人について、指紋よりももっと色々な行動パターンで、既に仕訳けられてデータ化されている世の中になりました。
合理的に物事を達成し、無駄を省くには、何事もまず仕訳けるという作業が必要になるわけで、その際データが重要になってきます。
AIがまず初期の段階で仕訳けるということが、ますます一般的になるとすれば、もしかすると、未来の成功哲学は「AIを攻略する」ということがまず第一になっていくるでしょう。私達は、便利と管理は表裏一体ということを知ったうえで、上手く利用できる事が必要ではないでしょうか。
この記事は、ヴォイス・オフ・ヨーロッパから紹介します。
Post by Mariko Kabashima 2018/11/07  10:40

Voice of Europe  By EMMA R  2018/11/05

AIによる嘘発見器は、EUに到着した移民にインタビューを行い、彼らが正当な亡命理由を持っているのか、それとも彼らの背景となる話や身元をでっち上げた経済移民なのかを判断する。

「Inorder CTRL」というAIよる嘘発見器の試験が2019年にEU3カ国のハンガリー,ギリシャおよびラトビアの国境局で実施される。
(このプログラムの)発起人たちは、多くの場合、過剰な移民労働者に時間をかけ明らかするのではなく、あるいはさらに悪いことに、彼らのごまかしを全く明らかにせず、早期に難民詐欺師を排除できることを望んでいる。

最悪のケースでは、詐欺師はテロリストや戦犯、その他の犯罪者になる可能性がある。嘘発見器は、コンピュータ化された国境警備の一部で、移民にインタビューし質問を行う。

移民の応答、反応、表情など38種類のパラメーターを分析し、その人物が真実を言っているのか嘘をついているのかを明らかにする。
AIテクノロジーはまた、簡単に識別できる指紋、手のひら静脈スキャン、顔写真などの移民に関するデータも収集する。

EUから450万ユーロの資金提供を受けているこの新たな取り組みは、左派の学界からの批判を受けている。左派の学界は、このシステムは科学的知識に十分に根付いておらず、そのため不公平な結果をもたらす可能性があると主張している。

米国では、嘘発見器は長い間、司法において確立されたシステムだ。メキシコの国境検問所でも同様のAI技術が使われている。アメリカのシステムは「アバター」という名前である。

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)

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