【米国：オピニオン】パイプ爆弾事件:誰もメディアを信用しないもう一つの例

当サイトでもおなじみのソロスやヒラリー、オバマ、ＣＮＮそしてロバート・デニーロといった反トランプを主張している人物たちの元へ、パイプ爆弾が送られました。
トランプ大統領が、自身の支持者向けの集会で、いつもこのアンチトランプのセレブたちを標的にした演説を行っていたので、主流メディアの主張は、トランプ大統領が扇動したせいだといった論調が非常に多いですね。
しかし、このナショナルレビューの筆者は、もう一つの可能性を例に挙げながら、このトランプのせいだとすることも、他の仮説もどちらも実証されたものではないとし、安易な論調に乗らないよう提言しています。
新犯人が気になりますね。
Post by Mariko Kabashima 2018/10/26　18：05 update 21:45

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【National Review By ANDREW C. MCCARTHY　2018/10/24】

左翼政治家は、右傾化した敵が暴力的な行為や陰謀に関与しているかのように見せかけるために、フレームアップ攻撃＊を組織することが知られている。

訳注）フレームアップ･･･事件を捏造(ねつぞう)したり、人に無実の罪を着せたりすること。政治的反対者を孤立させ、弾圧・攻撃する口実とするために用いられる。でっちあげ。(コトバンクより）

もし私が、ある正体不明の人物が民主党の著名人に送ったとされるパイプ爆弾について報道したりコメントしたりする文脈で、上記のような文章を書いたとしたら、当然、多くの人々は怒りをあらわにするだろう。

結局のところ、オバマ家、クリントン家、CNN、ジョージ・ソロス、エリック・ホルダー（また、一部の荷物の返送先が、名前のつづりを間違えた「デビー・ワッサーマン・シュルツ」のフロリダの事務所になっていた）を標的にした悪質な行為は幸いにも失敗したが、政治的左派による仕業だという証拠はない。

中間選挙の2週間前に、トランプ氏と共和党のレトリックで、有権者に暴力を扇動してきた結果だといって、民主党が共和党支持者に疑惑を向けることを望んでいたという証拠もない。

いかなる証拠もないまま、左翼の扇動者が責任を負う可能性があることを示すことは、非難すべき中傷である。

だからこそ、ニューヨーク・タイムズのウィル・ラッシュバウム（Will Rashbaum）が、爆弾テロ未遂の疑いについて書いた記事の中の、次の文章に非常に腹が立つ。

クリントン夫人、オバマ氏、ソロス氏、CNNはいずれも保守的な政治的攻撃に力を入れており、その多くはトランプ大統領に向けられている。彼は主流メディアを「国民の敵」と呼ぶことが多く、CNNには特別な敵意があった。

この報道はさらに、CNNの爆発物は、オバマ政権時の前CIA長官ジョン・ブレナン(CNNではなく、実際はMSNBCのコメンテーター)に宛てられたものだと報じている。

そして、ブレナンの機密情報へのアクセス権限をはく奪した「トランプ氏に対する厳しい批判」の「報復行為と見なされている」と、根拠なく付け加えている。

現段階では、大統領の挑発的な発言が爆発物と関連があるという証拠は全くない。
実際、このような攻撃の背後に誰がいるのかについては、まだわかっていない。

そして「攻撃」といえば、なぜ爆発の可能性がある状況に照らして、ニューヨーク・タイムズ紙はクリントン長官、オバマ大統領、ソロス氏は「保守的な政治攻撃で顕著に現れる」と主張しているのだろうか。

この報告書が伝えている意味での「攻撃」は受けていない。;　彼らは単なる政治的批判の対象であって、政治的暗殺未遂の対象者ではない。

現時点では、扇動的なレトリックや行動という形で、失礼な言葉に関して多くのメディアの論評がある。
これは全く適切である。
しかし、トランプ大統領が政治的反対派への一連の殺人的な攻撃の引き金になった可能性があるという、見え透いた思わせぶりを記事に加えることで、気候がどのように改善されたのか理解に苦しむ。

バーニー・サンダースの支持者ジェームズ・ホジキンソンが共和党に向けて発砲したとき、彼はスティーブ・スカリーズ下院議員を標的にし、危うく殺すところだった。
民主党が支持者に攻撃的になるよう促したことで、彼らの前に姿を見せ、気に障り彼を怒らせたのではないかといったタイムズ紙の憶測はあまり記憶にない。

政治的な敵対者を扱う場合‐「彼らがナイフを持ってきたら、我々は銃を持ってくる」

テロ攻撃の後によく見られるように、事実が明らかになるまで、誰もが深呼吸する必要がある。
捜査員は彼らの仕事をしている。パイプ爆弾については、実際、誰の責任かすぐに分かるだろう。
そうすれば、動機や動機についての憶測は必要ない。いずれにしても事欠かないだろう。