【メキシコ:大統領選挙】メキシコは、新しい左派の大統領を選んだ。米国を眠れぬ夜にさせるかもしれない。

反体制派の政治家、アンドレス・マニュエル・ロペス・オブラドルはメキシコの次期大統領に選出された。ドナルド・トランプ氏の辛辣な批評家である彼は、ラテンアメリカの社会主義政府と連携して、中国とEUとのより緊密な関係を模索するかもしれない。

オブラドルは投票率約53%を獲得し、競合他社に勝った。最終的な集計はでてないが、彼のイニシャルのAMLOと彼のニックネーム “Peje” (タバスコ州に生息する敏感な魚)を持つオブラドルの決定的な勝利を揺るがす可能性は低い。

AMLOはメキシコの時代の劇的な変化を約束し、彼の理念の下で様々な左翼主義者や保守派の幅広い連合を結集する反体制の政治家である。
新大統領選の抗議運動は、彼自身の給与の半減を約束するとともに、元大統領の生涯年金の実践を終わらせることを約束したことから、彼自身から始まる可能性が高い。

彼はまた、貧困、汚職、広範な暴力など、国の最悪の問題に取り組むことを誓い、麻薬カルテルとの20年にわたる血を見る戦争を終わらせる準備ができているとし、普通の生活に戻ろうしている軽犯罪者の赦免の可能性を検討している。

米国とのフェアな友好関係、あるいは他のパートナー国を探しているのか?

オブラドルはドナルド・トランプ大統領の辛辣な批評家であり、メキシコ北部の隣人と「友好的でフェアな」関係を提唱しているが、メキシコ人を「従属者」として扱うことに対して米国に警告している。

AMLOは、彼の勝利演説の重要な部分を移民問題に費やした。
次期大統領は、トランプの(国境の)壁の建設というアプローチではなく、メキシコの社会で最も弱い立場の人々の生活を改善することによって全く反対の手段(トランプ大統領の案)を修正することに専念しているようだ。
「移住したいと思っている人は誰でも、必要に迫られてということではなく、実行するべきだ」

トランプはすでにオブラドルの勝利の言葉を述べた。両首脳が実際に協力し、「彼と共に働くことを非常に前向きに見ている」と述べた。米国の大統領は記者団に対し、すでにオブラドルと話をしており、新しいメキシコの指導者は、米国に国境を越えた”問題”を支援するだろうと述べた。両首脳はまた、北米自由貿易協定(NAFTA)の見通しと、メキシコと米国との別個の貿易協定についても議論した。

しかし、オブラドル氏は、トランプ氏が「ヘイト政策」を続け、さらに就任以来、繰り返してきたことに対し、メキシコ人を「侮辱する」するならば、彼は黙っていないと繰り返し警告している。米国との関係が正しい方向に向かわなければ、メキシコの新大統領は、最近始まった貿易戦争とワシントンとその同盟国との緊張関係という他のオプションがあるとヒューストン大学の歴史とアフリカ系アメリカ人の研究者であるジェラルド・ホーン(Gerald Horne)教授は考えている。

「AMLOには複数のカードを持っている。第一に、彼が中国との関係を強化することを期待している。日本との関係を強化し、欧州連合(EU)との関係を強化することを期待している」とホーン氏はRTに語り、オブラドルの勝利は「敵国に協力的なアプローチ」に終止符を打つと付け加えた。それは辞任するメキシコの大統領、ペニャ・ニエト氏が示している。

さらに、AMLOの決定的な勝利は、過去10年間一連の挫折を経験した中南米の左派の復活を示すかもしれない、とホーン氏は考えている。そしてメキシコが社会主義政府に擦り寄るならば、それは確かに”ワシントンは眠れない夜になる”だろう。

「ブラジルでのディルマ・ルセフ氏の弾劾とアルゼンチンでのキルヒナー氏の辞任で、近年苦しんでいたラテンアメリカの左翼を復活させた。現在、ラテンアメリカで第2位の経済大国であり、現在はキューバ、ベネズエラ、ボリビア、ニカラグアと連携することができるスペイン最大のスペイン語圏である」とホーン氏は述べた。

クレムリン(ロシア)はアンドレス・マヌエロヴィッチ(Adres Manuelovich)に金ではなく、くっついた!

現在の大統領選挙では、悪名高い「ロシアの干渉」という(最も義務的な)疑惑ばかりではなく、(次期大統領である)AMLOはクレムリンから支援を受けている可能性があると言われている。

その大胆な告発は、昨年12月に、当時の国家安全保障アドバイザー・H・R・マクマスターと米国のトップの高官たちが「メキシコ大統領選挙運動での”ロシアの干渉”最初の兆候があると主張していた。

ロペス・オブラドル氏は、「ロシアの潜水艦がキャンペーンのために金を運んでいるのを待っている」という1月中旬の短いビデオを公開して、その非難を笑い飛ばした。
カメラで笑って、「私はもはや”Peje”ではなく、今や私はアンドレア・マヌロヴィッチ”です」そのビデオは、その後50万回近く視聴された。

訳注)アドレス・マヌエロヴィッチは、次期大統領アンドレス・マニュエル・ロペス・オブラドルをロシア人風の名前に変えたもの。ジョークです。

RT 2018/07/02】

引用ここまで

メキシコ次期大統領にオブラドル氏が選出されました。以前の当サイトの記事にもあるように、米国の移民政策についてはかなり過激な主張をしています。
アメリカ大陸に、左派の指導者の国が一つ追加されました。この先、アメリカはどう対応するのでしょうか。
弱体化している米国に、トランプ大統領のような人が出てきて、米国民に「アメリカファースト」を呼びかけました。それはこういうアメリカ大陸の動きが予想されていたからでしょう。
もし、オバマ大統領があのまま米国大統領を続けてたとしたら、ヒラリー・クリントン氏が大統領になっていたら、と考えると米国はどうなってしまっていたことか。
あまり考えたくもありません。
Post by MK 海外ニュース翻訳情報局  2018/07/04  11:35

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