【イスラエル‐パレスチナ問題:新事実】エジプトからの警告を受けてハマスがガザの抵抗運動を抑制したとイスラエルが主張

今回は、イスラエルの専門家、岩本龍弘さんにご協力をいただきイスラエルポストの記事を翻訳していただきました。

当サイトでも、イスラエルの状況についての記事は毎日沢山目にしています。

しかし、その情報が、時々日本で通常報じられているものとまったく逆の報道もあったり、報じられてなかったりということがあります。もしかしたら、その主張は立場によって違うだけかもしれませんが。
その記事がプロパガンダなのか、事実なのかよくわからないことがあることもたびたびです。

当サイトとしては、あまり日本で一般的に報じられていない、知ってほしい記事などを、できるだけ事実に基づいていると当サイトの許容範囲のなかで検証できた記事を発信していきたいと考えています。
そして、
皆さんの考える一つの材料にしていただけたら幸いです。

Post 2018/05/17

The Jerusalem Post 2018/05/16】

ロイター/エルサレム・ポスト

ハマスの指導者イスマイル・ハニーヤは日曜日、エジプトへの短時間の訪問を行った。

ガザ/エルサレム-
ガザとイスラエルの国境でのパレスチナ人の抵抗運動が劇的に下降したことについて、イスラエルは水曜日、暴力的な抵抗運動で何十人ものパレスチナが殺害されたことを受けて静寂を回復することを求めるエジプトの努力があったと言われていることを指摘した。

ガザの主要なイスラム原理主義の運動組織ハマスは、6週間のデモ行進の規模の縮小を求める隣国エジプトからのいかなるプレッシャーもなかったと主張しながら、たとえ抵抗テントに集まるパレスチナ人の数がはるかに少なくなったとしても抵抗運動を継続すると述べた。

ハマスの指導者イスマイル・ハニーヤは日曜日、エジプトへの短時間の訪問を行った。エジプトもガザと国境を接しており、このイスラム原理主義組織とイスラエルの間の仲介役となることを求めてきた。

イスラエルのインテリジェンス担当部門のイスラエル・カッツ大臣が語ったところによると、エジプトのインテリジェンスの高官がハニーヤに対し、カイロはハマスがその抵抗運動に資金提供していることや、ハマスが「砲弾やロケットの代わりに女性や子供を生きた弾薬として」仕えさせるために国境フェンスに送り出していることを知っており、そのことを証明してきたと述べて警告した。カッツ大臣はこのエジプトの高官の名前を明らかにしなかった。

カッツ大臣がインタビューの中でイスラエル・ラジオに語ったところによると、このエジプトの当局者は「彼 (ハニーヤ) に対し、もしこれが継続するならば、イスラエルは反撃し、はるかに過酷な手段を取ることになり、エジプトは傍観するだけで助けるつもりはない、ということを明確にしました。」

「ハニーヤはガザに帰還し、命令を下しました。(中略) それから奇跡的に、状況をもはや統制することのできなくなった大衆によるこの自発的な抵抗運動は解散しました。」

カッツ大臣の声明に対するエジプトの即座の応答はなかった。この声明を、ハマスは偽りと見なして否定した。

「調停はありません。私たちの民族が目標を達成するまで、この行進は続きます」とハマスのフォジ・バルホウム報道官は語った。

抵抗運動の野営で水曜日に行われた記者会見で、ハマスやイスラム聖戦を含むパレスチナ諸党派は、金曜日の大規模な集会に参加するよう人々を促した。

しかし、イスラム教徒が日中の時間は食べることと飲むことを控えるラマダンの聖なる月が木曜日に始まったことは、デモ行進の規模を制限することになったようだ。

その記者会見で発表された声明の中で、その諸党派は断食が考慮されることになると語った。彼らは行進が6月上旬を通して続くことになると語った。

(翻訳:岩本龍弘    序文 :樺島万里子)

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