【米国:真相】南部貧困法律センターをまともで責任ある団体のように扱うのを止めよう

最近、特に2月のフロリダ銃乱射事件以来、海外の保守派のYouTubeチャンネルが「不当に」停止させられたり、警告を受けたりする事が相次いでいるそうです。広告で成り立っている以上、取り締まりに力を入れざるを得ない事情も理解できますが、公平な審査が行われていないとすれば、かえって利用者を失うことになるのではないでしょうか。

ご紹介する記事では、米国で物議を醸している左派の団体が、そのYouTubeのコンテンツの審査に関わっているという最近の報道に対するオピニオン記事です。

問題の団体、南部貧困法律センター(SPLC)は、Webサイトに「ヘイトマップ」を公開し、この団体が「ヘイト団体」と認定した団体を掲載しています。しかし、そこにはごく普通の平和的な団体も数多く掲載されており、それが元で銃撃事件が起きたこともあるそうです。

記事はワシントン・エグザミナーからです。

Post 2018/03/03   0:05

Washington Examiner by Becket Adams 2018/02/28】

ユーチューブ(YouTube)は南部貧困法律センター(SPLC)を、好ましくない内容を取り締まるための協力団体として指定していた。今週(訳注:現地時間2月27日付記事)デイリー・コーラーが報道したものだ。

最悪な事だ。ユーチューブは最悪で、最も信頼性の低いパートナーを選んでしまった。

SPLCは不誠実で無責任な、あきれるほど党派的な組織だ。ユーチューブが100以上の「トラステッド・フラッガー(Trusted Flaggers)」に依頼してきたように、何が好ましくなく「過激主義的な」内容であるかを、彼らを信頼して決めさせるという事は、まるで精神病院の運営をその入院患者に頼むようなものだ。

ユーチューブの監視プログラムは2012年に始まったものだ。しかしながら、デイリー・コーラーによると、「広告主からの圧力の結果、グーグルが自分たちのプラットフォーム上のコンテンツの規制を強化するよう推進する中で、爆発的に規模を拡大させてきた」。

記事には、「ユーチューブがコンテンツの取り締まりを強化する中、113のプログラム・メンバーのうち50が2017年に参加した」とある。「第三者団体が、ユーチューブの社員と緊密に協力して過激主義者のコンテンツを取り締まるには、2つの方法がある。第1に、フラッガーはデジタル・ツールを備えており、ユーチューブの職員による検証のために、コンテンツに大量のフラグを付けることができる。第2に、パートナー団体は、ユーチューブのコンテンツ監視者や、ビデオプラットフォームの取り締まりアルゴリズムを設計するエンジニアに対する、ガイドとしての務めを果たすというものだ」。

SPLCの広報担当者は、ワシントン・エグザミナーの求めたコメント要求に今のところ回答していない。一方、繰り返しておく価値のある事として、この団体は、特に好ましくないコンテンツやいわゆるヘイトスピーチを特定する事に関しては、まともに受け止められる所ではない。

例えば2015年の事だが、同団体は当然受けるべくして批判を受けた。それは米住宅都市開発長官のベン・カーソン氏を、かつて大統領候補であった時に「反LGBTの意見」を持っていたとして「過激主義者監視リスト」に加えたためだった。その後2016年には、SPLCは女性の権利のための活動家で、女性器切除被害者であり、無神論者で元イスラム教徒のアヤーン・ヒルシ・アリ氏に、「反イスラム教過激主義者」というレッテルを貼った。それは彼女がイスラム教の過激主義に反対しているためなのだ。英国の活動家で過激主義者から反過激主義者になった、マアジッド・ナワズ氏も同じカテゴリーに置かれた。

この左翼支持団体は、家族主義支持で親イスラエルの組織を、本当のネオナチと一緒くたにしている。もしユーチューブが真剣に、本当に好ましくないコンテンツを監視して根絶しようと考えているのであれば、このままではいけない。SPLCは、右寄りでありさえすれば何にでも「過激主義者」という言葉を課すことだろう。

我々は過激主義をテーマとしているわけであるが、SPLCは、自分たちが監視している多くの人々や団体よりも、自分たち自身のほうが政治的な暴力行為にもっと近いつながりを持っている。彼らの「ヘイトマップ」に自分たちの名前を入れる計画はあるのだろうか。

SPLCは世界をもっと愛のある、寛容な親切な所にしようという事業を行ってはいない。彼らが関心を持っているのは、民主党より右にあるものなら何でも潰すという事だけであって、頭のおかしい白人至上主義団体だけではないのだ。

ジャーナリストのケン・シルバースタイン氏は、SPCLに関して広範に報道しており、2010年のまとめた内容が最高のものだった。そこで彼は、この団体は様々な組織を気軽に「ヘイト団体」としてレッテルを貼る習慣を持った、「基本的に詐欺団体」であると述べている。

更新:SPLCの広報担当者は、ThinkProgressに対する文書の中で、同団体が本当にユーチューブの「トラステッド・フラッガー」プログラムのメンバーであることを認めた。全くの茶番だ。

(海外ニュース翻訳情報局 泉水 啓志)

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