【米国:世論調査】ギャラップ社:保守派の勢いが縮小し、リベラル派が少しだけ増加

ギャロップ社の世論調査によると、米国は、若い層にリベラルが少しずつ増えているそうです。このリベラルという言い方、最近、本来の意味から少し変化しているような気がします。権威主義に対する自由主義という意味でのリベラルでしたら、 若い層が熟年層に比べて多いということは、今も昔もそうだろうという気がします。しかし、現在の世界的な動きをみると少し不安に感じます。世界各地から聞こえるリベラルそのもの終着点が、隠れた思惑により、本来の意味から最も離れたものに変化し、そういう社会にならないことを祈るばかりです。今後の米国の行方が気になります。 

この調査は、1月20日から12月に実施された電話インタビューに基づいていて、米国50州のすべてとコロンビア特別区に住んでいる18歳以上の成人180,106人のサンプルを無作為に抽出したそうです。この記事は、ワシントン・エグザミナーから紹介します。

Post 2018/02/08  0:27 update 6:53

Washington Examiner by Paul Bedard  2018/02/06】

ギャラップ社は、政治的見解が非常に保守派か、保守派か、中道派か、リベラルか、非常にリベラルであるかを回答者に尋ねることによって政治的イデオロギーを測定した。2017年は、全米国内の成人の35%が保守派であり、26%はリベラルであり、その結果9%の保守派の優位性がみられた。

若い有権者がよりリベラルな傾向になり、トランプ大統領が支持率を上昇させようと苦労している中、保守派は減少し、リベラル派の数が増加していることが、ギャラップ社の大規模な新しい調査により明らかになった。

「米国の政治情勢が2017年に少しだけ左にシフトしたことで、ほとんどの州の純保守派の割合も低下した。この過程で、最も保守的な州と最も保守的でない州の数は、ほぼ同数であったが、2,3の州が初めて純保守派から脱落した」と、火曜日に分析結果が公表された。

この調査では、州における政治的イデオロギーと政治的優位性に注目した。

ギャラップ社は、18万回以上のインタビューで、トランプ氏の選挙後に、保守派だと自称する人々の数が縮小したと述べた。2017年には、保守派は9ポイントのエッジを持ち、35%~26%を占めた。

ギャラップ社は「これは、ダウンしている。2016年11ポイント、2008年15ポイント、1992年19ポイントだった」と述べた。

 
 
各州に関して言えば、つい2010年まで、50州の全てが、右に傾いていたとギャラップ社は述べた。

現在、39州だけが保守派で、2016年の44人から1年間で減少している。ロードアイランド州、カリフォルニア州、オレゴン州、メリーランド州、ワシントン州はすべてリベラル派の列に移行している。ギャラップ社の調査結果は、この傾向が続くことを示唆している。

 

調査企業の最大手であるギャラップ社は次のように述べている。:

国家的に保守派は、過去20年にわたり、小刻みに変化した後、2017年には下端にあり、その間、リベラル派は着実に増加している。

次に起こることは、政治的保守派と最も関係している政党、共和党の代表であるドナルド・トランプ大統領をアメリカ人がどのように見ているか、とiいう部分的に左右されるという点を除いては、あまり予測できない。2017年の大統領に対する職務遂行能力に対する基準以下の評価は、リベラルを助ける一方で、目標を達成するために必要する政治的な原動力である保守派を、弱める事となるかもしれない。

しかしながら、 同性婚、マリファナ合法化、その他の多くの社会的問題が、より広範なイデオロギーや政治的見解を定義するような社会的問題の変化が、リベラル派の立場での支持を増やしているだけではなく、人口においての若いリベラル派の成人が高齢の保守派に代わるという、人口統計上のより大きな力も働いている。

(H/T Gallaps)

(海外ニュース翻訳情報局 MK)

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