【ドイツ・メルケル首相】もはや制御不能:大規模な抗議運動が始まる

ドイツで、移民受け入れに抗議する大規模運動が広がりを見せているそうです。自分たちの懸念が指導者に届かないと感じた女性たちの抗議がきっかけとなりました。移民問題は国内でも意見が分かれる問題ですが、真に開かれた議論が必要な時期が来ているのかもしれません。本記事はボイス・オブ・ヨーロッパからの紹介です。

Post 2018/01/31  21:03

【Voice of Europe  2018/01/30】

2つの大規模な移民に反対する抗議運動がドイツで起きた。一つは、 1月20日、少なくとも2,500人の参加者が(ドイツ東部の都市)コトブスで抗議し、もう一つは、先週日曜の1月28日、別の大きな抗議運動が(ドイツ北西部の都市)カンデルで行われた。

シリア人がわずか数日間でドイツ人数名を襲撃した事件の後に、抗議運動がコトブスで始まった。襲撃された一つの例を挙げるとドイツ人の男性と少年が、シリア人にナイフで襲われた。また、別の事件が発生した後に、コトブスが新たな難民受け入れを停止したほど、市内では緊張が高まった。

それのみならず、カンデルの住民も移民による暴力を嫌というほど受けている。12月に、15歳のドイツ人少女ミアは、ドラッグストアでアフガニスタン人難民により残酷に殺害された。ミアは人気者で、地元で行われるカーニバルの運営を毎年手伝っていた。

この少女の殺害後、ドイツ人市民の安全よりも外国人嫌いを心配しているような市長が、人々の怒りに火を付けた。自分たちの声に耳を貸さないと不満を持った女性たちが抗議を始めた。そして、この抗議運動が広がり始め、先週日曜に最大のものとなった。

 

いくつかのドイツの情報源によると、さらに大きな抗議運動が続くだろうし、抗議運動がもっと大きなものになっても驚かないだろうと述べた。ダボス世界経済フォーラムで、右翼のポピュリズムを最も懸念していると語ったメルケルのスピーチほど、抗議運動への引き金となったものはないであろう。

アンゲラ・メルケルが急速に求心力を失いつつあることは明白である。彼女は連立政権の確立に大変な困難を抱えており、(ドイツ南西部の都市)フライブルクの自身の党は、以前、彼女の辞任を強く要求している。新たに始まったドイツ市民による抗議運動で、彼女の状況がすぐに良くなることはないだろう。

(海外ニュース翻訳情報局 渡辺 つぐみ)

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