【北朝鮮:報告】ゾンビ国家?『処刑された』北朝鮮人たちが戻ってきた

ロシアの大手ニュースメディアである、ロシア・トゥデイが、金正恩が行ったとされる処刑についての記事を出しました。元恋人の処刑や、叔父である張成沢を犬に襲わせた処刑方法など、数々のうわさを丁寧に否定しており、ロシアと北朝鮮との関係性がうかがえます。ちょうど、元恋人とされる玄松月が平昌五輪視察団として韓国入りし、健在ぶりをアピールしたことが日本を含め世界で話題となっています。

Post 2018/01/23  9:30

RT 2018/01/21】

北朝鮮の指導者である金正恩は、自身からの寵愛を失った者を処刑するとして西側諸国のメディアでは有名である。しかし、処刑された者の中にはあの世から戻る方法を見つけた者もいるようである。

報道は、金正恩による最新の処刑方法を定期的に取り上げている。比較的よくある銃殺執行部隊から劇場型のもの、あるいは飢えた犬の群れに食わせたり、火炎放射器であぶったりするといった漫画のようなものまである。


人気歌手と『昔の恋人』

北朝鮮の人気歌手、玄松月(Hyon Song-wol)は、2014年に生存無事であることがテレビで確認された。彼女は、その1年前に行われた歌手、音楽家、およびダンサーに対する粛清で銃殺執行部隊により処刑されていると伝えられていた。

玄松月は、他の11名とともに殺害されたとされていた。その中には、彼女が所属するモランボン楽団のメンバーや、ウナス管弦楽団長、ワンジェサン軽音楽団のダンサー数名が含まれる。

12人の犠牲者は、性行為をしている様子を撮影し、その映像を販売したとして罪に問われたとされていた。玄松月は金正恩とのロマンスがあったと伝えられており、ごく最近には、土曜日に韓国の冬季五輪競技会場の視察で再び公に姿を表した。


北朝鮮人民軍総参謀長

2016年にさかのぼると、北朝鮮軍総参謀長であった李永吉(Ri Yong Gil)は、「派閥争い、職権乱用、および腐敗」の罪で処刑されたと伝えられた。孤立した国(北朝鮮)から出てきた多くの情報と同じく、これは虚偽であることが判明した。

韓国の諜報機関職員は、李永吉が軍のトップから排除されたことを、彼が処刑されたと受け取ったように思われる。そのことで唯一起こった問題は、数か月後に李永吉があの世からどうやら戻ってきたことであった。その年の5月に開催された労働党大会に、彼は新しい高官職をたくさん携えて参加したのである。


叔父が『犬の群れを使って処刑された』

西欧のメディアの報道が信じるに足るものであれば、どうやら金正恩は年上の親族を本当に恨んでいたらしい。そのために金正恩は、2014年にさかのぼる別の追放措置の一部として、120匹の飢えた犬の群れを彼に向かって放し、自ら進んで自分自身の叔父を処刑したように思われる。

張成沢(Jang Song Thaek)は実際に処刑されたとみられるが、『犬に引き裂かれた』という話は、中国の風刺的なミニブログのサイトで最初に出回ったものであり、完全なでっち上げである。


叔母は『命令で毒を盛られた』

上で述べた『自分の叔父を犬に食わせた』ということに付け加え、金正恩はその後、自身の叔母である金敬姫(Kim Kyong-hui)に残忍なまなざしを向けたと言われる。

金敬姫は、金正恩の父の妹であり、叔父である張成沢の妻であるが、指導者の命令で服毒により処刑されたと伝えられた。

しかし、またもやこのような報道は虚偽であることが判明した。韓国のニュース局である聯合ニュースは昨年、彼女はうつ病やがんといった病気の治療を受けているが大いに健在であると報道した。


(海外ニュース翻訳情報局 渡辺 つぐみ)

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