【編集部】海外における北朝鮮の記事で思うこと

【海外ニュース翻訳情報局 by MK 2018/01/09 6:00】

1月8日は、北朝鮮の金正恩の誕生日だと言われています。そのことを英国エクスプレスが報じてました。他の海外メディアも。
「丸顔の男の子が、世界で恐れられている独裁者に育ち・・」と書かれていて、いくつか子供時代の金正恩の写真がでています。
結構かわいらしい写真です。この記事のコメントは、散々ですが。

 

この記事だけではなく、海外の記事を毎日読んでいると、アジアについてのニュースは、もっぱら北朝鮮と中国ばかりです。

とりわけ、北朝鮮の金正恩については毎日のように報じられています。

そりゃそうだろう、と納得して終わりにしないでください。

独裁者、危険、核ミサイルなど文章としては、色々ネガティブに書かれていますが、ヨーロッパの人にとって距離が離れているせいかなんとなく他人事のようです。

それどころか、毎日、金正恩の記事がでていて、毎日、金正恩を目にするたびに、段々なんとなく金正恩に親しみを持ってくるかもしれないと思えます。

そして、ネガティブな記事の中に、時折、金正恩の人間らしい記事や写真をアップします。

これらの記事は、北朝鮮自身が発信しているものではなく、北朝鮮がうまく使っているのではないかと思えてなりません。

少なくとも英国エクスプレスの読者は、北朝鮮事情や金正恩の事をよく学んでいくでしょう。

実をいうと、北朝鮮、かなりマーケティング的な発信が上手いのではないかと常々感じています。

彼らの主張は、同意できないものの、明らかに北朝鮮を暗殺のような形で潰せない状況をメディアがつくりだしています。

もし、暗殺されたとすれば必ず米国が疑われ、トランプ大統領が非難を浴びるでしょう。

この時期に、この男の子の写真の発信という意味を考えてしまいます。

また、金正恩本人が投稿しているかどうかはわかりませんが、金正恩のFBのアカウントご覧になったことありますか?

本人でなくても、北朝鮮の宣伝のようなアカウントです。

このFB投稿、いい悪いは別として、かなり面白い発信の仕方をしています。思わず見てしまいます。

  ↑「もし、この写真で100万「いいね」されたら、アメリカに核爆弾を発射する」↑

日本はというと、マーケティング戦略的な海外発信については本当に何もしていないに等しいです。

いや、それどころか、たまに目にする記事は、日本人の姿が良く見えない、日本が発信元になっているネガティブな記事ばかりです。

そういう日本の記事ばかり目にする海外の 人にとって、特別なんらかの興味がなければ、日本のことを魅力的だとは思えないだろうし、愛着がわかないだろうと思います。

さらに、発信されること自体少ないという現在、世界で日本の影を薄くさせる状況を作り出しています。

これは、日本にとって相当不利な状態です。海外の味方としての世論を作り出していないという状況なんです。

すぐにでも、日本は、しっかりとマーケティングし、神秘の国やアニメ大国というイメージの日本の発信ばかりではなく、海外の人に媚びず堂々と日本人の意志や思いが見える発信をするべきです。

そして、国ぐるみで日本と日本人のファンを増やしていくべきです。
このことが国防としての、平和的な攻撃の一つになりえるでしょう。

(H/T ExpressUK

 

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