【IOC ロシア問題】「ロシアのオリンピック選手」の中立的なパレード用のユニフォームを承認

 

 

来月8日に始まる平昌オリンピックでは、ロシアは国ぐるみのドーピングを行ったとして、国としては参加を認められていませんが、ドーピングで有罪となっていない選手については、「ロシアからの選手(OAR)」として参加できます。その選手たちのユニフォームがIOCに承認されたというニュースをロシア・トゥディの記事から紹介します。
Post 2018/01/01  18:30

RT 2017/12/29】

国際オリンピック委員会(IOC)は、ロシアの参加禁止決定に続き、2018年の冬季競技大会に出場する(一部の選手のための)「ロシアからのオリンピック選手」のためのパレード用のユニフォームを承認した。

ユニフォームは、ロシアの衣料品会社「Zasport」によって製造される。

「我々は、中立的な国旗を掲げるロシア選手のためにデザインされたユニフォームが承認されたとのIOCからの公式文書を受け取りました」と、 Zasportの社長、アナスタシア・ザドリーナが金曜日にロシアの国営通信社であるタス通信社に語った。

「(スイス)ローザンヌにいる我々の代表は、批判を受けなかったすべてのデザイン草案をIOCメンバーに見せました。ユニフォーム一式のフィット感やデザインは変更されていませんが、IOCの制限に従って、ロシアの国旗とロシアのオリンピック委員会(ROC)のロゴを(国家を代表しない)『ロシアからのオリンピック選手(OAR)』用のロゴ*の置き換えました」

⋆追記説明・・・表彰時には国旗国歌の代わりに五輪旗と五輪賛歌が使われる

同氏は、すでに制作されたユニフォームの一部を作り直さなければならないとし、色はグレー、白、赤になると付け加えた。

11月の終わりに、IOCがロシア参加を禁止する決定を発表する直前に、Zasportはロシアのオリンピックチームのために衣料品コレクションを発表し、80年代のスタイルに似ている、独特なレトロなファッションであったため、様々な評価を受けていた。

 

12月5日、IOC理事会は、ロシアに対し、国家ぐるみのドーピングが行われたとされる問題への調査の結果を踏まえ、ロシアオリンピックチーム全員が、2018年の韓国の冬季大会(平昌オリンピンク)からの参加を禁止することを発表した。

しかし、ドーピング罪で有罪となっていないロシア選手は、中立的な選手としての出場を許可される。IOCの特別に任命されたドーピング審査委員会によって承認された選手は、「ロシアからのオリンピック選手」という資格で、国家エンブレムなしで競技に参加することができる。

今月初め、IOCは中立的なユニフォーム一式の必要条件を発表し、ロシアと全く分からないようにすることを強調した。

また、 「ロシア(Russia)」 という言葉は 「オリンピック選手(Olympic Athlete)」 と同じ(文字の)大きさで、「国旗やダブルヘッドイーグル(双頭鷲)のエンブレム」を含む国家の記章は、中立の 「OAR」 ロゴに置き換えなければならないと述べた。

また、IOCが定めた要件の1つは、オリンピックユニフォームは、国旗の色と単一または二色で作られなければならない。そして、その色は、ロシアの国旗の色と必ずしも同じでなければならないというわけではない

 

(ニュース翻訳情報局 MK)

この記事が気に入ったらシェアをお願いします。