【年末特集・必見分析】2018年を大予想!!2017年は、ほぼ大当たり!

今年もの残りわずか。当サイトでは、この一年間、世界中の記事を検証し、その極々一部だけを翻訳し紹介してきました。
1日にどのくらいの記事を見ているかというと、ざっと数えても1000~2000本。その中で発信を検討するものが50本。時間的なものなども含め、翻訳し発信できるものが1日2本から5本。
もっと発信できればいいのですが、こちらのサイトで収入を得ているわけではないので、物理的にこのくらいになります。

年末の締めくくりとして、当サイトでは、世界中で発信されている2018年に起きることの予想記事に注目しました。当サイトでもある程度独自分析しましたが、当サイトの分析は、極々一部の方のみへの発信とさせていただきますことご了承ください。

今回の2018年に起きるだろうという予想記事はビジネスインサイダーの記事を紹介いたします。予想した内容は、なんと16個。こちらの2017年の記事はほとんど当たっていました。

海外ニュース翻訳情報局として、皆さまへの感謝の意を込めてこの特集記事をお届けしたいと思います。

そして、もし、よろしかったら、手弁当でのボランティアで発信を続ける私たちに、フェイスブック、ツイッター、ブログランキングなど「いいね」や「シェア」をしてくださると、来年の活動の張り合いになります。

来年もよろしくお願いします!

海外ニュース翻訳情報局一同

Post 2017/12/24 11:49 update 23:56

Business Insider Military & Defense Team Dec. 18, 2017】

2017年は、米国とその他の国々にとって、ジェットコースターのように変化の多い年だった。12ヵ月前のとは全く異なる世界で今年を締めくくる。
今や、伝統となったBusiness Insiderの軍事・防衛チームは未来を予測する。
我々は、2017年に世界が直面する多くの問題を正しく認識した。新しい米国の大統領に直接挑戦したこともある。
来年、トランプ氏は、更なる意思決定や危機に直面することは明らかである。
他国の世界的なリーダーも同様だが、「アメリカ・ファースト」である大統領は何事も予測できないことが判明している。

今年の予測の旅のガイドは、、Peter Jacobs、Alex Lockie、Christopher Woody、Daniel Brown、David Choi、Ben Brimelowである。

2018年に起こると思われることは次の通りである。

トランプ氏は米国大統領であり続ける

弾劾書類が議会に提出された。上院議員は彼の性的暴行疑惑で辞任を要求している。そして、ロバート・ミューラー特別顧問による捜査は、新事実とともにホワイトハウスに近づきつつある。

ドナルド・トランプ大統領 AP Photo/Manuel Balce Ceneta

トランプ氏の大統領としての地位に、壁が迫りつつあるように思われることもあるかもしれない。しかしほぼ確実に、2018年が終わりを迎えても彼は在職しているであろう。

弾劾手続きは、民主党が指揮したことでつぶされた。たとえ「チャックとナンシー」(チャック・シューマー上院議員とナンシー・ペロシ下院議員)が大義に取り組んでも、彼らはそれでも野党である。共和党員が議会両院を統率しており、現時点で自党の大統領に引導を渡さざるを得なくなっているようには思えない。

長年にわたる性的暴行疑惑で、トランプ氏の首を要求する民主党員の数が増えつつあるが、この件は選挙のずっと前に表に出ていた。大きな変化が米国政府を乗っ取り、多くの議員が倒されても、大統領に対する疑惑が立候補の足かせになることはなかった。そして新事実の暴露を妨げ、ホワイトハウスは否定しつづけるであろう。

明らかにトランプ氏の頭痛の種は、ミューラー氏の捜査と、大統領とロシアとの関係疑惑である。

彼の選対本部長(ポール・マナフォート氏)から、国家安全保障顧問(マイケル・フリン氏)、彼の義理の息子(ジャレッド・クシュナー氏)まで、皆が巻き込まれる可能性がある。しかし、トランプ氏は来年も大統領であり続けるだろう。

— ピーター・ジェイコブス 軍事・防衛編集者
(海外ニュース翻訳情報局 渡辺 つぐみ)

米国と北朝鮮は大規模戦争に突入しない

北朝鮮、金正恩指導者 Reuters/KCNA

私が、他の記事でも議論したように、米国と北朝鮮は両者とも戦争になれば失うものが大きすぎる。両者は核の応酬を行うことなく好ましい結果を出すことができる。 とはいえ、トランプは北朝鮮に対して「最大限の圧力」の取り組みを継続し、世界を戦争の瀬戸際にまで追い込むだろう。
北朝鮮はさらに核兵器のテスト、または弾道ミサイルのテストを完了する。
世界の外交官の不安は頂点にまで達するだろうが、最終的に大規模な戦争は勃発しないだろう。 だからといって小さな小競り合いが起きないということではない。
米国は、北朝鮮の船に乗り込むかミサイルを打ち落とそうとする可能性がある。 北朝鮮は韓国の比較的人口の少ない場所を砲撃するかもしれない。米国や韓国の市民をさらに拘留する可能性もある。
サイバー攻撃を放つか、ロシアの「ハイブリッド戦争*」の戦術を模倣したことを韓国で行うかもしれない。
覚えておくべきこと:核戦争で世界の終わりを引き起こす恐れについて甚大な影響力はあるが、実際に実行することで得られるものは何もない。

ハイブリッド戦争*とは・・明確な定義はないが、従来の戦争に対しての非正規な戦争やその混在、またプロパガンダ戦などについて用いられる言葉

ー アレックス・ロッキー、ニュース編集者
(海外ニュース翻訳情報局 竹林 浩)

中国は、東シナ海で軍事力を誇示する

中国の空母、遼寧

 太平洋における中国の行動は、必ずしも心温まる魅力的なものではない。
寧ろ、今年中国は、 日本を神経質にさせる多数の飛行ミッションを行った
宮古島と沖縄の日本列島の間にある公海水域である宮古海峡を飛行したのは、H-6爆撃機などの監視用航空機であった。 日本が、領空侵犯の増加について抗議したところ、中国側は「そのことに慣れなさい」という簡潔な声明で答えた。
中国のレトリックがますます独裁的になり、新しい航空母艦で、中国は、その領域の海軍の軍事力を誇示されることになり得だろう。

– ベン・ブリメロー、軍事・防衛インターン
(海外ニュース翻訳情報局 MK)

メキシコの流血事件は継続し、おそらく深刻化するだろう

マスクを つけたデモ隊がメキシコ警察と対峙AP Photo/Alejandrino Gonzalez

2017年は過去20年間でメキシコの最悪な年として終わる可能性が高い。
過去2か月間の殺人データが入ってきていないが、10月に報告された23,968人の被害者は、前年同期に比べて約27%増である。
10月までに記録された20,878件の複数の被害者を含む可能性がある殺人事件は、2016年の同期間に記録された16,881件を大幅に上回り、すでに昨年度全体の20,547件を上回っている。
アナリストらは、組織的犯罪に関連しているものは、これらの殺人の約半分のみとしているが、殺人は、治安悪化の指標の上昇だけではではない。報告された全体的な犯罪の数は、最初の10ヶ月間に13%増加した。銃器での殺人未遂は39%増加した。
凶悪な強盗は38%増だった。脅迫・ゆすりなどの事件は12%増加し、性的暴行は10%以上増加した。
短期的には、メキシコ当局がこの暴力を鎮圧するために何ができるのかは明らかではない。
その多くは、法執行の圧力の下で崩壊したより大きな犯罪集団の分裂によって引き起こされている。
しかし、州と地方の警察官は、ほとんど効果がないか、存在しないと言う状態が続いている。
メキシコ政府は、10年にわたり犯罪グループと戦う軍隊の国内の役割を正式のものにする法案を検討しているが、恒久的な軍事的プレゼンスの可能性を憂慮している人が多い。
あらゆる徴候が示しているのは、物事が良くなる前にメキシコでさらに悪化するというということである。

– クリストファー・ウディ、軍事・防衛記者
(海外ニュース翻訳情報局 MK)

プーチン大統領は、再選挙に楽勝するだろう。そして、ジョージアとベラルーシに目を向けるだろう。

ロシアの指導者、ウラジミール・プーチン Reuters

ロシアのプーチン大統領が3月に再選を勝ち取るのはかなり確実である。
最も人気のある野党党員、アレクセイ・ナバルニは、ロシアの最高裁判所によって不適格だと判決を受けた。
欧州人権裁判所も、一部の前の選挙を不正に調整されたものと宣言した。
プーチン大統領の再選は、旧ソ連諸国に住む何百万人もの人々にとっても、良いニュースにはならないだろう。
ロシアと西側諸国とのバッファーの役割を果たす領土に影響力を広げ、維持しようとするだろう。
ウクライナ東部での戦争は続く。キエフと戦い、モスクワが資金援助し、管理しているドネツク人民共和国とルハンスク人民共和国は、より多くの支援を得るだろう。
モスクワは、ウクライナのロシア連邦共和国と同様に、世界のほとんどが認識していないジョージアの南オセチアとアブハジアの共和国を引き続き守るだろう。
また、モスクワは、軍隊がより多くの領土を獲得し、さらにNATO介入の希望を邪魔するために、軍隊を徐々に体系的に国境を越えて移動させる「境界化」の戦術を続けるであろう。
ロシアはまた、ロシア軍とベラルーシの軍を一体化しようとしている。
西側諸国との対立が起きた場合に備えて、ベラルーシの軍隊を使用する準備をしている。
モンテネグロ、リトアニア、ラトビアなど他の国々は、さらに混乱と「ハイブリッド戦争*」を経験するだろう。

ハイブリッド戦争*とは・・明確な定義はないが、従来の戦争に対しての非正規な戦争やその混在、またプロパガンダ戦などについて用いられる言葉

– ダニエル・ブラウン、軍事、防衛、映像レポーター
(海外ニュース翻訳情報局 MK)

トランプの中東和平計画の概要が明らかになるが、一向に進展しない

イスラエルの治安部隊は、パレスチナのデモ隊を拘留している

いまだ詳細については不明なトランプの中東和平に向けての一大計画の行く手には、様々な問題が待ち受けている。
イスラエルは入植地の建設を推し進めており、それを止める気配はない。
統一政策を実行中のパレスチナ人たちは、ハマスの武装集団と共闘するか、もしくは引き続き派閥争いに明け暮れるだろう。
それに加えて、エルサレムをイスラエルの首都と認め、そして、東エルサレムを首都とした建国を期待しているパレスチナの指導者たちに対しては何も表明しないトランプの最近の言動がある。
エルサレムについてのトランプの決断はいまだ詳細不明で、どうも効力はないが、少なくともそれはアラブ世界に対する体裁には無頓着な政権の姿を表している。
上席顧問のジェイソン・グリーンブラットとジャレッド・クシュナーが主導する中東和平計画は、これらすべての(もしくはさらに多くの)問題に取り組む必要があるだろう。
2018年初頭という非公式の締め切りに際しても、その計画はまるで水に落ちた瞬間に溺死したように映るだろう。

ーピーター・ジェイコブズ 軍事・防衛編集者
(海外ニュース翻訳情報局 浅岡 寧)

シリアに平和が訪れる

およそ7年にわたるシリア内戦は、2018年に政治的な解決を見るだろう。

シリアの大統領バッシャール・アサドの反対派は、ひとつの旗のもとに、満足できるレベルで団結した。

シリアの警察官

ロシア、イラン、そしてトルコは、シリアの将来について大きな計画を持っており、アメリカはどうやらほとんどの重要な交渉から外れることに甘んじているようだ。
ISISがイラクとシリアにおいてそのカリフの座をすべて失った今、アメリカがシリアを構い続ける意味はほとんどない。過去の政権であればシリアの将来について口を出すところだったろうが、トランプにとってこれは不干渉という彼の選挙キャンペーン綱領を履行するいい機会だ。
シリアでの派閥争いは続き、そしてアサドは権力にしがみつくだろう。だが、シリアにおける大部分の戦闘は息をひそめることになるだろう。

ーアレックス・ロッキー ニュース編集者
(海外ニュース翻訳情報局  浅岡 寧)

米国はアフリカでの足跡を増やす

10月にニジェールとマリの国境で4名の米軍兵士が死亡してから、アフリカ大陸に軍隊が駐留していたという考えに、数名の議員を含めてあぜんとした米国人が多かった。
しかし米国は9/11の攻撃以来、その地域でかなり強硬的に駐留してきた
それは、2001年の軍事力行使権限承認と1973年の戦争権限法によって正当化された、テロ対抗作戦と情報収集に対しての要求が増加の一途をたどった結果であった。
トランプは今年就任の後、アルカイーダ、ISIS、そして他のジハーディスト(聖戦主義者)のネットワークに対するドローン攻撃と特殊部隊による襲撃についての制限を解除するための措置を講じた。
その制限は前任者の課したものだった。
ニジェールで、国防省はついに先月武装ドローンの飛行許可を受けた。西アフリカの過激派を標的にするためのものだ。
同時期に国防省はソマリアで少なくともあと2年、過激派に対する戦闘が行われるだろうと報道されている。
アフリカ大陸には既に6,000名の部隊が展開されており、現地の軍を訓練し同盟国を支援する米国の役割は、直接の対立の機会が伴う可能性があり、「低リスク」からずっとリスクの高いものへ至る可能性がある。

ーデイビッド・チェ、ニュース記者
(海外ニュース翻訳情報局 竹林 浩)

トランプの外交政策専門委員会は集中砲火を浴び続ける

国家安全保障問題担当大統領補佐官H・R・マクマスター AP Photo/Andrew Harnik

大刷新の可能性も? トランプの外交政策はこれまでのところ、敵意を持ったものになっている。
北西アジア(訳注:北東アジアの間違い?)、アメリカとメキシコの国境、欧州、そして中東全域において、過激な姿勢を取っている。
アメリカが世界中で行っていることは、2018年においても継続されるだろう。
しかし、国内においては、彼の安全保障チーム内の関係は、危なっかしい状態が続くようだ。
レックス・ティラーソン国務長官は、トランプと彼のチームとは対立する関係だと思われている。
この夏、彼は大統領のことを「間抜け」と呼んだとされる。11月の末には彼を国務省から更迭するという案も浮上した。
ティラーソンは引き続き米国国務省に留まっているが、狙われている高官は彼ひとりではない。
トランプの支持者たちはまた、ここ数か月にわたり、大統領補佐官H・R・マクマスターもまた非公式にトランプをけなしたと主張する報告をもって、彼を追い出そうとしているとされている。
マクマスターを辞めさせたいと思っている「アメリカ・ファースト」支持者たちは、簡単には引き下がりそうにない。 「常に準備万端で思慮深い立ち位置で議論に臨むマクマスターを追い出してやろうと考えている人たちはどこにでもいる」と、国防会議の前役員はフォーリン・ポリシー誌に語った。
ドラマ好きで対立を嫌う大統領の元、トランプの初年度の間、しばしば公に漏れ聞こえてきた血生臭い口論は、どうやら二年目も続くようだ。

ークリストファー・ウディー 軍事・防衛記者
(海外ニュース翻訳情報局 浅岡 寧)

ムハンマド・ビン・サルマーンはサウジアラビアの改革を継続し、そして王になる可能性も

ムハマド・ビン・サルマン Mark Wilson/Getty Images

サウジの王子ムハンマド・ビン・サルマーンは今年、これまでになかったような一年を経験した。
将来において彼が率いることになる王国を新しくしただけでなく、先例のない流儀で自らに権力を集中させた。
昨年、32歳のMBS(彼は非公式にこう呼ばれる)は、国内の聖職者、ビジネスリーダー、そして権力のある王族たちを雇った。彼は、イスラム原理主義者を大っぴらに軽視し、経済を活性化させ、サウジ文化を変える近代化を推し進めている(もっとも有名なのは、女性の自動車の運転を認めたことだ)。
この動きが2018年に突然止まる理由はない。サウジアラビアにはまだまだ改革の対象となる聖域がたくさんある。 MBSはサウジアラビアが外の世界からどう見られるかということに関し、自らをその中心に据えようとしてきた。
防衛大臣として、彼は自国とイエメンとの継続する紛争の先頭に立ち、また、レバノン首相の突然の辞任(のちに撤回)を画策したとも言われる。
サウジアラビアのイランとの広範囲にわたる戦いは、来年直接的な戦闘に移ることはないだろう。
だが、二国の代理戦争は継続し、おそらく拡大することになる。 この年末における噂としては、サルマーン王は息子に王位を引き継ぐとみられている。今のところそのような兆候は見られないが、王はもうすぐ82歳になり、そして明らかにMBSを信頼している。
サウジの王位継承が突然行われたとしても、驚くべきことではない。

ーピーター・ジェイコブズ 軍事・防衛編集者
(海外ニュース翻訳情報局 浅岡 寧)

イエメンの人道危機は悪化し続ける

新しく編成されたフーシ武装組織 .REUTERS/Mohamed al-Sayaghi

イエメンの戦いは2015年に内戦として始まったが、いまやそれはサウジアラビアとイランとの間の代理戦争と化した。 終わりは見えない。
今月の初め、イエメンの前大統領アリ・アブドゥラ・サレーがイランとの同盟の破棄を宣言した二日後に、イランを後ろ盾にしたフーシ(訳注:イエメン北部を拠点に活動するイスラム教シーア派の一派ザイド派の武装組織)に殺害されたことが、和平交渉をさらに困難なものにした。
サウジアラビアがフーシ支配下の国土の約85%を強奪し、サウジとの関係において「ページをめくる(新たな局面に移る)」としたサレーの死直前の宣言は、和平交渉をより現実的に進めるかに見えた。
だが、彼の死はフーシの決意を固め、サウジはそれに対してより多くの爆撃で対応した。
サウジがなんらかの形で反乱勢力を鎮圧しない限りは、彼らは爆撃と国境封鎖を続け、現状の人道危機は継続されるだろう。
ーダニエル・ブラウン 軍事・防衛、映像レポーター
(海外ニュース翻訳情報局 浅岡 寧)

クルド人は依然として自分たちの国家を持てない

クルドの旗を掲げ自転車に乗る少年 REUTERS/Thaier Al-Sudani

イラクのクルド人自治区におけるクルド独立国家の設立を圧倒的に支持した国民投票の結果にも関わらず、クルド共和国はいまだ建国されていない。
その状況は、2018年になっても大きく変わるとは思えない。
クルド独立国家は地域に大きな頭痛をもたらす。
トルコ、イラン、そしてイラク連邦政府は皆、クルド独立国家と国境を接することに猛烈に反発している。
アメリカもまた、中東に余計な刺激を与えたくないため、クルド人国家の建設には反対だ。
その恐怖はそう簡単には拭い去れない。
地域の誰からもサポートされず(興味深いことに、イスラエルを除いて)、すべての国を敵に回している現状では、クルド人たちは2018年においても独立を勝ち取ることは難しそうだ。
ーベン・ブリメロウ 軍事・防衛インターン
(海外ニュース翻訳情報局 浅岡 寧)

マドゥロは悪化するベネズエラを引き続き率いる

ベネゥエラのニコラス・マドゥロ大統領 REUTERS/David Mercado

ベネズエラの複数年にわたる経済的・社会的紛争と、社会不安に対する政府の抑圧的な対応によって、ニコラス・マドゥロ大統領は国際的な非難を浴びてきた。
しかし彼は過去二年間、およそ20%の支持率を保ってきた。大きな数字ではない。
しかし、広範囲な飢餓、激しいインフレ、そして少なからぬ数の暴力の中、それでも国民の5人に1人が支持していることになる。
マドゥロは、野党が支配する議会の回避や、詐欺や不正工作によってもたらされた選挙での勝利といった違憲行為によって、政敵を退けてきた。
このベネズエラ大統領は、政敵の内紛や疲労に助けられてきた。だが彼は、自身の陣営内でライバルとなる可能性のある者もまた疎外してきた。
マドゥロの権力と政治的な強みの自身への集中は、来年行われるとされている大統領選挙(時期は未定だが)において、彼を有利な立場に置くように思える。
マドゥロ政権はドミニカ共和国の野党党首たちと、その選挙の詳細について交渉している。 政府が誠実に交渉しているわけではないという兆しはある。
マドゥロはすでに、いくつかの野党を翌年の大統領選挙に参加させないと宣言している。
アメリカのベネズエラ高官と政府の財務取引に対する制裁が、話をより複雑にしている。
それらは政府の財政にいくばくかの影響を与えるかに見えるが、マドゥロの支持層を分裂させるほどではないようだ。 現在の状況を見る限りにおいては、マドゥロはどこにも行きそうにない。

ークリストファー・ウディー 軍事・防衛記者
(海外ニュース翻訳情報局 浅岡 寧)

米軍の問題は継続する

米軍ミサイル駆逐船、フィッツジェラルドがフィリピンの商船と衝突し破損 Toru Hanai/Reuters

米軍、特に海軍は、予防可能な事故を起こし続ける。
なぜなら、作戦の速度は引き続き高いにも関わらず、不安定な資金供給によって軍が影響を受け続けるからだ。
アメリカ海軍は今年、世界でもっとも進んだ誘導ミサイル駆逐艦の17名もの乗組員を事故で失った。
不十分な訓練のスケジュールと高度に要求される作戦行動が問題の一環だ。
アメリカが北朝鮮に対して圧力をかけ続け、地球の反対側の太平洋で自らを主張し続ける中、機材は老朽化し、乗組員は速やかに対応しなければならない。
一連の海難事故死と航空事故が示しているように、これは文字通り、大惨事の秘訣だ。

ーアレックス・ロッキー ニュース編集者
(海外ニュース翻訳情報局 浅岡 寧)

イランとの代理戦争が長引くにつれ、サウジアラビアはイスラエルとの結びつきを強化する

サウジの特殊部隊Vice/YouTube

長年の間不可能だと思われていたことが現実になりつつある。イスラエルとサウジアラビアが接近している。
今年、イスラエルはムハンマド・ビン・サルマーン王子の訪問を受け、地域におけるイランの動きに関しての情報交換をサウジアラビアと行った。
そして驚くべきことに、イスラエルにおけるイスラムの名の元の暴力は正当化されないという、王子と前法相の共同声明までもが出された。
これらはすべてイランに対抗するためであり、ユダヤ国家とイスラム王国の間の文化的差異は間違いなく残る。
だが、こうした進展があったというまぎれもない事実は、歴史的だ。
ISISとの戦いが終焉し、フーシとの戦争が継続し、そしてイランが中東全土において民兵を武装・訓練し続ける中、リヤドとエルサレム両政府は今後も接近し続けるだろう。

ーベン・ブリメロウ 軍事・防衛インターン 
(海外ニュース翻訳情報局 浅岡 寧)

ISISは引き続き全世界で小規模な攻撃を繰り返す

フィリピン兵士の背後のシャッターにISIS大好き”という落書きが見られる REUTERS/Romeo Ranoco

ISISのカリフの地位は破壊され、残された兵士たちは逃亡中だ。
幾度にもわたる頓挫の末、ジハーディスト集団は広大な地域を支配する反乱軍から小規模なテロ集団へと変貌を遂げた。
イラクとシリアに残された約3000人の兵士たちは引き続きそれらの地で狙撃・待ち伏せ攻撃を行うが、同時に全世界でより頻繁な攻撃も起こることになるだろう。
おそらく欧州は2018年により多くのテロ攻撃を受けることになり、特に2017年にも複数回の攻撃を受けたイギリスとフランスがその標的となるだろう。
東南アジア、特にISISが足場を固めたマレーシアの一部において、イスラム国の活動が活発になり、攻撃の回数も増えると思われる。
これと同時に、リビアやエジプトにおける現地のISIS関係団体も力を増すことになるだろう。

ーダニエル・ブラウン 軍事・防衛、映像レポーター
(海外ニュース翻訳情報局 浅岡 寧)

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