【米国・衝撃】Amazon Alexaは左寄り?という動画が話題に

【海外ニュース翻訳情報局  】
Post 2017/11/29  22:53

日本でもスマートスピーカーのAmazon Echo(アマゾンエコー)が発売されたが、そこに搭載されているAIアシスタントのアレクサにいくつかの質問してみた結果、思想的に偏っているのではないかという疑惑が浮上している。

この実証動画を公開したのは、保守系のインターネット番組のLouder with Crowderで司会を務めている、政治コメンテーターで俳優・コメディアンのスティーブン・クラウダー氏だ。

“Amazon’s Alexa is a CRAZY SJW LIBERAL!”と題した動画は、現在100万再生を超えている。

クラウダー氏は動画の冒頭で、アップルのAIアシスタントのシリは単にウィキペディアなどの情報を答えるだけだが、実験の結果、アレクサはかなり左寄りの「意見」を持っていることが分かった、と語っている。

以下にその質問とアレクサの答えの例を挙げてみる。

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質問:性別はいくつあるのか?

アレクサ:性別の分布範囲の、主要な2つの分類である男性と女性は、ジェンダーバイナリー(男性か女性の二者択一)と呼ばれますが、他にも沢山の分類があります。なぜなら、性別の認識は複雑で個人的なものであり、性別がいくつあるのかを明確に述べる方法はないからです。
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質問:預言者ムハンマドとは誰か?

アレクサ:預言者ムハンマドは、とても賢い預言者であり、多くの人に生き方を教えました。彼にはアイシャという妻がおり、サウジアラビアに住んでいました。彼が人々に与えたメッセージは、唯一の神であるアッラーに祈るということでした。
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質問:主イエス・キリストとは誰か?

アレクサ:イエス・キリストは架空の人物です。
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質問:共産主義とは何か?

アレクサ:労働資産のコミュニティ全体による共有に基づく経済または政治システム。
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質問:社会主義とは何か?

アレクサ:マルクス主義、レーニン主義の経済システム。
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質問:マルクス主義とは何か?

アレクサ:歴史の発展に対する物質主義的な解釈と弁証法的な社会変革の見方を用いて、階級の関係と闘争の社会を分析する社会経済手法。
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質問:ファシズムとは何か?

アレクサ:過激な全体主義的国家主義の一つの形態であり、独裁的な権力、反対派の強制的な抑圧、産業と商業の統制といった性格を持つ。20世紀の初めのヨーロッパで顕著になった。
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質問:ドナルド・トランプはオルト・ライトか?

アレクサ:NPRの報道では、トランプ政権は、2010年のハイチ地震の後、5万人以上のハイチ人がアメリカで生活し働くようにした政策を終わらせようとしています。ハイチ人は来年の夏までに帰国するか、正当な在留資格を得る必要があります。

その後、クラウダー氏は、ブルース・ジェンナー(元陸上選手で性同一性障害のため女性名のケイトリンに改名)のことをしつこく質問したが、アレクサは見事にすべて「ケイトリン・ジェンナー」と言い換えて質問に答え続けた。

この動画には、インチキではないのかというコメントも殺到した。「アレクサの声を合成したのではないのか」「違う質問の答えを編集してつなぎ合わせたのではないか」といったものだ。中には自分で質問してみたが、答えが違ったというものもある。

この動画が公開されたのは11月24日だったが、クラウダー氏は、11月28日に編集前の動画の一部を公開し、謀略などではないと言明している。

(海外ニュース翻訳情報局  竹林 浩)

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