【米国・社会問題】ねえミレニアル世代の君たち :社会主義は貧困を作り、自由を制限する。だから美化することはやめて!

1991年、ソ連が崩壊してから既に26年になります。米国でも社会主義体制の悲惨な出来事を知らない世代が増えました。社会主義の負の部分を知らない、さらにハリウッドをはじめとする意図的な社会主義者のプロパガンダの影響で、社会主義を美化してしまうミレニアル世代に警鐘をならした記事を米国デイリーコーラーから紹介します。我が国にも少なからず当てはまるのではないでしょうか。

ミレニアル世代とは:1980年前後から2005年ごろに生まれた世代。10代からデジタルになじんだ初の世代

Post 2017/11/25  12:24  update 13:34

The Daily Caller  By Benjamin Powell  2017/11/21】

今月のロシア革命100周年は、共産主義体制が犯した人間の残虐行為を思い起こさせるのにちょうどいい機会である。しかし、1991年のソ連と社会主義経済システムの崩壊以来、起きている進化を考えるために時間を要するべきである。

最近のミレニアル世代についての世論調査では、51%が社会主義を好ましい社会経済システムと識別し、さらに7%が共産主義を支持していると答えた。わずか42%だけが資本主義を支持した。

私は大学教授としてかなりの数のミレニアル世代と出会うが、そのほとんどが 十分に良い人達である。大部分の人達が、仲間の人間が苦しんでいるのを見たくない。その上で、現実の世界で社会主義が実際にどのように機能しているかを彼らは認識していないと考えるべきだ。

処刑、意図的な飢餓、残忍な刑務所収容所などの社会主義体制によって、20世紀には1億人以上の市民が殺された。キューバ、北朝鮮、ベネズエラなどでは今も残虐行為が続いている。

そのような残虐行為は事故ではない。中央計画経済の体質は、人間が他の誰かの経済計画の一部を実行するには、強制すべき労働力を投入し支配することである。
人が自分について選択をすることを許可されている場合、経済計画は不可能である。社会主義体制においては、計画が実行されていることを見るために支配力のある指導者を必然的に選ぶ。

社会主義の経済的実績は、人権の歴史と同じくらい悲惨なものである。
しかし、我々は、そのことを知るためにミレニアル世代に歴史書を教える必要はない。彼らは、旧社会主義諸国が社会主義から資本主義へと移ったときに、それまでの社会主義国に何が起こったかを見るだけで充分である。

経済自由度指数の年次報告書は、ある国が比較的資本主義者であるか社会主義者であるかを示す最も良い指数を示している。もちろん、その指数は信頼できるデータの有効性に依存している。その結果、キューバや北朝鮮のような社会主義体制は、そのようなデータがないためにランク付けされてない。しかし、この指数は、彼らが社会主義を放棄した時から、旧社会主義国の変化を評価することを可能にしている。

例えば、ロシアは1995年に指数の10ポイントでわずか4.3にとどまっていた。それ以降、スコアは52%向上し、現在、この指数に含まれるすべての国の上位50%にランク付けされている。

他の旧ソ連圏諸国は資本主義への移行をより早く進めた。1995年のランキングでは、エストニアは6.2点、ラトビアは5.7点、それぞれ57位と75位にランクインしていた。それ以降、エストニアは17位にランクインし、ラトビアは世界で75番目の経済自由度指数から26位に急上昇した。

旧ソ連圏以外の国では、中国は最初のミレニアル世代が生まれた直前、1978年に社会主義から離脱し始めた。中国の最初の指数は、1980年の3.6だった。
中国は76%改善をし、この改善でさえ、中国の多くの特別産業誘致地区(経済特区)が国全体よりもはるかに自由であっても中国の改革の評価は低い。

しかしランキングはすべてを伝えるわけではない。資本主義への移行した結果、繁栄が増している。:国民が裕福になっている。

1995年以来、ロシアの平均所得は250%増加している。経済的自由度は、ラトビアが487%、エストニアでは461%、収入が増加している。しかも富裕層だけがより豊かになっているわけではない。1日5.50ドル以下で生活する人口の割合は、ロシアでは23%、ラトビアでは19%、エストニアでは22%も減少している。

中国の変化はさらに著しい。平均所得は1995年の12倍になっている。当時、人口の90%以上が1日に5.50ドル未満で生活していたが、現在は、人口の約3分の1に過ぎない。

ミレニアル世代は社会主義の残虐行為について学ぶために歴史書を掘り下げることができるかもしれない。しかし、彼らはまた、世界の真実を見て、旧社会主義諸国が資本主義を取り入れ始めたことで、どのように繁栄が増したかを見ることができる。彼らがそのどちらかを行っているならば、私は彼らの中に多くの社会主義者を見つけることができるということは信じがたい。

Photo of Benjamin Powell筆者について:カリフォルニア州オークランド インデペント研究所、上級研究員。自由市場研究所所長、テキサス工科大学・経営管理教授、ロールズ大学・経済学教授。
著書「Making Poor Nations Rich」

(海外ニュース翻訳情報局 MK)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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