【米国:メディア比較】マスクがTwitterの名称を「X」に変更した背景

イーロン・マスクがTwitterを「X」という名の包括的なアプリケーションに再構築しようとしています。

そして7月24日発表し、25日にはついにTwitterのロゴも青い鳥のから「X」に変更になりました。

マスク氏が社名を変更し、自らのビジョンを明確にしたことを受け、各メディアがビジネスと法的な観点からこの決定を分析しています。

オールインワンのアプリにする:

マスクは昨年プラットフォームを買収して、「X」というオールインワンのアプリの「加速剤」として使うつもりだとツイートしている。彼は「これは単に会社名が変わっただけではなく、同じことをしているのだ」とも付け加えました。「今後数ヶ月で、包括的なコミュニケーション機能と皆さんの皆さんの金融界網羅するようにします。」

ブランド認知度:

ブルームバーグの記事(左傾向)では、「アナリストやブランドエージェンシー」の意見を引用し、社名変更が同社のブランド価値を「40億ドルから200億ドル」損なう可能性があると述べています。
記事によれば、企業オーナーがブランド認知度を「意図的に壊す」ことは珍しいことだとあります。
ブランドエージェンシー「Fazer」の創設者であるトッド・アーウィン氏は、Twitterは最も認知度の高いソーシャルメディアブランドの一つだが、マスクの「個人ブランドの方がTwitterブランドよりも強力かもしれない」とも述べています。

潜在的な法的戦い:

Fox Businessの記事(右傾向)によれば、名前の変更により法的な争いが生じる可能性を指摘しています。
Twitterの主要なライバルであるFacebookとThreadsを手掛ける企業「Meta」は2019年に「X」のロゴデザインの著作権を取得しています。
これにより、企業間の法的な争いが増える可能性があります。
Twitterは今月初めにMetaを訴えると脅し、ThreadsアプリがTwitterの知的財産を盗用したと述べています。

こちらは、一番気になる商標登録についての記事をFox Buisnessからご紹介します。


《引用記事 Fox Buisness


Metaが「X」ロゴの商標登録。Twitterとマスクに再ブランド化に伴う法的問題の可能性

META、2019年に「X」ロゴを商標登録

Twitterの新しい「X」ロゴは、数年前にMetaが「X」ロゴを商標登録していたことがネット上の記録から判明した。そのため将来的にこのIT企業に法的問題を引き起こす可能性がある。

米国特許商標庁の記録によると、Metaは2017年5月25日に独自の「X」ロゴの商標を出願していた。商標は2019年6月に正式に登録された。

Meta独自の「X」ロゴは、2つの対角「 〉〈 」がXの形に組み合わされているように見える。白と水色のシンボルが青い背景に重なっているのに対し、ツイッターのロゴは白黒の「X」デザインで印象的だ。

Twitterの新しいロゴは、「数学的ダブルストラックキャピタルX」と呼ばれるユニコード文字にも似ている。

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ダニエル・ハイトナー弁護士はTwitterに次のように投稿した。
「みんながマスク対ザックの戦いを楽しみにしていると思うけど、商標争いはさらに面白くなるかもしれない。META PLATFORMS, INC.はXのデザインマークの商標登録を所有している。」

法律アナリストで裁判弁護士のケリー・ハイマンは、企業が所有するシンボルやデザインである商標は、独自性があり、特徴的である必要があるとFox Businessに語った。

この法律専門家は、メタ社はツイッター社のロゴに異議を唱え、商標権侵害を訴える可能性があるが、両社間の争いは最終的に裁判官の判断に委ねられるだろうと付け加えた。

ハイマン氏は「Twitterの再ブランド化に関する潜在的な問題は、マイクロソフトとMeta社がXをブランドのアイデンティティとして商標登録している可能性があります」と説明した。

そして「ただし、マイクロソフトやMetaが裁判所の介入を求めることを決めた場合、最終的には、事実と証拠に基づき、それが商標侵害であるかどうかを判断するのは裁判所となります」と付け加えた。

イーロン・マスクは月曜日の早朝に新しいツイッターのロゴを発表し、同社の象徴的な青と白の鳥のロゴを特徴的な黒と白のパターンに変更した。

「そして近いうちに、我々はTwitterブランドと、そして徐々に、すべての鳥に別れを告げることになるだろう」とマスクはツイートした。

Fox BusinessはMetaとTwitterにコメントを求めたが、どちらからも返答はなかった

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子 文・翻訳)

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