【米国:メディア比較】統計:愛国心とは何か?

ギャラップ社(中道)によると、2022年にアメリカ人であることを「極めて」または「とても」誇りに思うアメリカ人成人は65%で、2013年の85%から減少しました。

今年7月4日の独立記念日において、さまざまな分野のライターたちが、アメリカにおける愛国心とは何か、そして他国から何を学ぶべきかについて考察しています。

中道のDeseret Newsのライターは、「愛国心はアメリカ人が団結し、より良い未来に向かう方法を提供する」と述べ、それが人々を「政治的な相違を脇に置き、問題を解決する」「国を守るために立ち上がる」原動力となることを示唆し、ロシアによる「消滅を食い止める」ウクライナの愛国心を例に挙げました。

右傾向のワシントン・エグザミナー紙のライターは、愛国心のモデルとして韓国を挙げ、「アメリカ史の批判的人種理論の視点が示唆するように、被害者意識から歴史を教えるのではなく、善悪の視点を提供することでバランスを重視し、進歩の力と利益を示している」と述べています。

左傾向のポリティコのライターは、「保守派が我々の暴力的で複雑な過去と向き合うことを嫌うのであれば、我々進歩派は、我々も愛するこの場所をどのように祝うべきかと苦闘している」と述べ、「アメリカの 十分に活用されていない市民の遺産 」に焦点を当てることで、「攻撃的な愛国主義から抜け出し、より良く、より公正で美しい、我々全員に開かれた市民生活と帰属のビジョンへの道」を追求することを勧めています。

この中で、当サイトでは、韓国の愛国心に焦点を絞った右派傾向のワシントン・エグザミナーの記事をご紹介いたします。

このオピニオン記事は、共和党員の知事選と下院議員選の元候補者であったケンダル・クオールズ氏によるものです。同氏は、黒人コミュニティにおける保守的価値観の擁護を目的とした組織、テイクチャージMNの創設者兼代表でもあります。

共和党が韓国に愛国心を学べということを述べているのは興味深いですね。
考える材料として読んでください。


《引用記事 ワシントンエグザミナー

韓国が教えてくれる愛国心の大切さ

若い世代は、私たちの両親や祖父母ほど愛国心を持っていない。最近の世論調査によると、ここ数十年間で、自国に対する誇りを感じるアメリカ人の割合が減少している。残念なことに、その原因は私たちの子供たちにはなく、むしろ彼らの教育にある。

公立学校や大学での批判的人種理論が徐々に採用されるようになったことが、この減少の主な要因の一つである。長年にわたるこのような教育への支持の高まりは、片寄った教育をもたらす。子供たちにはわが国の数々の罪について教える一方で、その美点はほとんど教えていないというものだ。この誤った教育は、米国市民権テストに合格できない世代を生み出している。最近の全国調査では、45歳以下のアメリカ人のうちわずか19%しか米国市民権テストに合格できないことが判明したが、65歳以上の人では74%が合格できるという結果だった。

私はアメリカの奴隷の子孫であり、ジム・クロウの時代を生きた両親の子として、私は我が国の過去を痛感している。しかし、私たちがどれだけ進歩したかも理解している。残念ながら、この国に対する全体的な見方は教えられておらず、多くの子供たちや孫たちは国に対して恨めしい感情を抱いている。それが愛国心や誇りの低下として現れている。この憤りは、若い国家警備隊の兵士が機密文書をネットに投稿したり、最高裁判所の判決が確定公開される前にリークされて報道されたりするという事態を引き起こすというは危険な前例の増加につながっている。

我が国が岐路に立たされていることは明らかであり、それは私にとっても馴染み深いものである。朝鮮戦争休戦70周年が近づくにつれ、私は米陸軍の若い砲兵将校として、1989年に非武装地帯近くの戦車大隊を支援するため韓国に駐留した時のことを思い出す。共産主義の脅威を打ち負かすために戦っていたアメリカは、1950年に朝鮮戦争に参戦し、3万6574人の兵士がこの地域の平和と韓国とその国民のために究極の犠牲を払った。

この70年間、韓国は繁栄してきた。民族の誇りは依然として高く、勤勉さと家族的価値観に重点を置くことで、韓国は貧困のどん底から世界の舞台でリーダーとして脚光を浴びるまでになった。韓国が経験した成功は国民の誇りであるが、その変革には教育も一役買っている。世界でも有数の教育システムを持つ韓国は、アメリカ史の批判的人種理論的視点が示唆するような被害者意識から歴史を教えるのではなく、善悪の視点を提供することでバランスを重視し、進歩の力と恩恵を示している。

私の家族と私は、誇り高きアメリカ人として7月4日を祝うが、それは歴史の経験に根ざしたものである。私たちの家族の歴史、国の歴史、そして私たちの自由と他国の自由のために支払われた代償。韓国の友人たちも私たちと一緒に祝ってくれることだろう。


(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子 文・翻訳)

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