【JFKファイル速報5】 CIAとオズワルドが関係があるという話は発見できなかった

By Y・Y  海外ニュース翻訳情報局  2017/11/06  7:18

Yahoo New  By DEB RIECHMANN and ALANNA DURKIN RICHER

Associated Press    November 4, 2017

【AP ワシントン11月4日】

金曜日、新たに公開されたジョン・F・ケネディ暗殺に関する政府文書には、リー・ハーヴェイ・オズワルドとCIAとの関係は、全く発見できなかった。

1975年のCIAメモには、「あらゆる点で考え得る」CIAによるオズワルドの利用、そして両者のつながりを発見しようと、徹底的にアメリカ国内外において行ったと書かれている。

そのメモには、調査の結果は、全くのシロであった。さらに、いかなるアメリカ政府機関も、オズワルドを情報提供者、または政府機関で雇用したことはないとも書かれていた。

米国立公文書館は、今年3度目になる、追加676件のケネディ暗殺に関する政府文書を公開した。(1992年制定、25年以内にすべての関連文書を義務付ける)JFK暗殺記録収集法に則り、関連するすべての文書は、先週公開されることになっていた。

そのほとんどの文書には、CIAが手つかずの状態でそれまで保管していた553件の記録が含まれている。また、司法省、国防総省、暗殺問題調査特別委員会、国立公文書館からの記録もある。

バージニア大学の歴史学者ラリー・サバトは、最近公開された多くの文書は、かなり多くの編集が入っていると不満を述べている。彼は、「『暗殺問題調査特別委員会のスタッフによりCIA本部で改訂された文書』と、表題を付けられた144ページの記録は、わずか数ページにまとめられている」とツイートした。

トランプ大統領は、JFK暗殺に関連のあるすべての記録文書を、今後2,3週間以内に順次公開するよう命令を出した。彼はさらに、極めて稀なケースのみ、編集するか非公開にすることを各省庁に指示を出した。

ある記録は、事件数週間前のオズワルドのメキシコシティへの旅行について、政府職員がいかに急いで情報をあつめようとしていたかを示していた。政府職員は、大統領の暗殺後、直ちに国外脱出するため、彼がメキシコシティのソ連とキューバの大使館で、ビザを取得しようとしたのではと考えていた。

ケネディが殺害された2日後の1963年11月24日、CIAが送ったメッセージでは、「未だ解決されていない重要な疑問は、オズワルドがすぐに国外に逃亡する計画を立てていたのか、それともアメリカに戻りその後出国するつもりだったのか」とある。

そのメッセージは、「オズワルドはソ連への平和的な移住のみを考えていたように見えるが、大統領暗殺後、すぐに国外脱出するために、ビザ等の必要な書類を得ようとしていたとも考えられる」と書かれていた。

1964年4月11日付、別の記録には、JFK暗殺調査のために作られたウォーレン委員会のメンバー3名が、CIAを訪問したことを詳しく説明している。

そのメモには、元メキシコ大使で当時米州問題担当副大臣であったトーマス・マン氏が、「キューバのリーダーフィデル・カストロが、ケネディ殺害のためオズワルドを雇ったとの心証を抱いている」と、委員会メンバーが述べていたことが書かれてある。しかしながら、彼らは、「委員会はそれを裏付ける証拠は何も得ることができなかった」と言っている。

さらに、公民権運動リーダーであるマーティン・ルーサー・キング牧師の20ページにわたるFBIの分析(1968年4月4日付―彼が暗殺される1か月前)が、最近公開された文書の中にあった。その文書のある項には、「キング牧師はアメリカ共産党の元メンバーに勧誘を受けていた疑惑がある」と書かれてある。また、2人の元側近は共産党メンバーであり、キング牧師の組織作りを早期の段階で手伝った別の8人は、共産党と関係があったと指摘されている。

FBIによる分析には、1960年代初め、アメリカ共産党は、アメリカでの目的を達成するため、黒人労働者連合を使おうとしていたと書かれてある。また、1961年発行の共産党機関紙での記事より、「共産主義の同志たちは、労働者を救うために手をつなぎ、黒人の活動を統一するために、最大限の力を出そう」の部分を引用している。

さらに、キング牧師とその組織は、これらの共産党の目的を達成するために作られたオーダーメイドのようなものだったと言っている。

FBIによるキング牧師への監視はよく知られたことであり、その分析では、彼の性生活についての記述が数ページ割かれている。1968年マイアミで、黒人牧師が若い牧師のためのワークショップ会議に出席していた時、『会議が行われている最中、人目がないところでのキング牧師の飲酒、不埒な行為、そして同性愛行動について、嫌気がさしたと言っている』という記録もある。

「その後続く何年もの間、そして今日まで、キング牧師は、宗教的信念のある、道徳的指導者としての公的なイメージを保ちながら、裏では性的に異常な行為を続けていた」とFBIレポートは述べている。

(海外ニュース翻訳情報局 YY)

 

 

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