【米国】大量のBOTアカウントがトランプを称賛、大統領選ライバルを攻撃

イスラエルのIT企業(Cyabra)によると、数千もの偽のツイッターアカウントが、ドナルド・トランプ前大統領を称賛し、フロリダ州のロン・デサンティス知事やニッキー・ヘイリー元国連大使を批判したと発表した。

CyabraはAP通信 に対し、BOTのネットワークを作ったのが誰かはわからないが、過去11ヶ月以内に米国内で作られた可能性が高いと語った。これらのBOTは、アカウントページ、フォロワー一覧、投稿のパターンを特定することで発見されたとのこと。

ヘイリーとデサンティスは、2024年の共和党大統領予備選挙におけるトランプの有力なライバルである。デサンティスは他の候補者よりも高い支持を得ているが、出馬を表明していない。
一方、ヘイリーは大統領選への出馬を表明し、マイク・ペンス前副大統領とほぼ同じ支持を得ている。

これらBOTの存在は、ロシアなどがネット上で米国の有権者に影響を与えようとした2016年と2020年に偽アカウントが大発生したことに酷似。

米国内の報道をみると、BOTの政治的影響についてはメディアによってマチマチな表現で、米国内でこれについての報道は全体的にやや少ない印象。

AP通信(やや左)はBOTが 「ネットで、政治議論を形成する上で依然として大きな影響力を持っている」 と報じた。

ニューヨーク・ポスト(やや右)はロシアのハッカーが2016年にソーシャルメディアに影響を与えるアルゴリズムを 「完成させた」 と報じたが、ナショナル・レビュー(極右)は 、ロシアの2016年の工作は 「考えを変えたり有権者の行動に影響を与えたりする上で、測定可能な影響はなかった」 という最近の独自調査結果を上げている。

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)

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