【ロシア・ウクライナ戦争一覧】露侵攻251日目にわかったこと

By Mariko Kabashima

ロシアのウクライナ攻撃はいまだ終結の気配がありません。
ウクライナ侵攻後251日目を過ぎて、英国のガーディアンが事象を整理した記事を出していましたのご紹介します。

現在どういう状態なのか今一度チェックしてみてください。


《引用記事 The Guardian

・ロシアのミサイルの集中砲火は、ウクライナ全土の水力発電所やその他の重要なエネルギー・水インフラを攻撃した。ロシアは軍事施設やエネルギーインフラを標的にしたとしているが、ウクライナは軍事施設は標的になっていないとしている。

・キーウの大部分は電力も水も供給されないまま放置されている。ウクライナの首都の市長は、住民の40%が水が入手できず、月曜日の夕方の時点で27万のアパートが停電していると述べた。

・ウクライナのインフラ大臣は、ロシアが黒海穀物取引からの撤退を決定したにもかかわらず、12隻の穀物輸出船がウクライナを出港したと述べた。国連はまた、予定されていた40隻の船舶検査のうち、最初の一隻がイスタンブール海域で完了したことを確認した。


・ロシアのプーチン大統領は、今回の攻撃と黒海の穀物取引からの撤退は、クリミアにいるモスクワの艦隊に対するドローン攻撃への対応であり、ウクライナのせいであると述べた。プーチンは月曜日の記者会見で、ウクライナのドローンは、国連の仲介で穀物船が通過するのと同じ海上回廊を使用したと語った。


・ロシア政府は、黒海の安全保障回廊を通る船舶の移動を 「容認できない」 とした。ロシア国防省は声明で、ウクライナが黒海の穀倉地帯を軍事利用しないという 「確約」 を望んでいるとし、それまで同地域で 「いかなる物体の安全も保証することはできない」と付け加えた。


・国連は、ウクライナの穀物を積んだ民間貨物船がロシアに対する無人機攻撃に巻き込まれた可能性があるというモスクワの主張に異議を唱えた。国連援助担当のマーティン・グリフィス氏は、ロシアが攻撃を受けたと発表した時点では、黒海の指定「安全地帯」回廊にそのような船はなかったと述べた。

・フランスは、ウクライナの食糧輸出を黒海ではなく陸路で行えるようにする方向で動いている。

・ロシアは、自国のエージェントがリズ・トラス前首相の電話をハッキングし、機密情報にアクセスしたという報道を否定した。

・ノルウェーはウクライナ戦争への対応を強化するため、軍の警戒レベルを引き上げたが、ヨナス・ガール・ストーレ(Jonas Gahr Støre)首相は、ロシアからの直接的な侵攻の脅威は確認されていないと述べた。

・アフガニスタンの元将軍3人がAP通信に語ったところによると、アフガニスタンの特殊部隊の兵士がロシア軍に採用され、ウクライナで戦っているという。彼らによると、ロシアは数千人の元アフガン精鋭特殊部隊員を 「外国人部隊」 に引き込みたいと考えており、月額1,500ドルを提示し、自分たちや家族の安全な避難場所を提供すると約束していたという。

・また、月曜日にロシア国防省は、モスクワは9月にプーチン大統領が発表した部分的な軍事動員を完了し、これ以上の召集通知は出されないと発表した。

・ロシアの天然ガスの供給が40%削減されたことで、旧ソ連の小国モルドバの副首相は、250万人に十分な電力を供給できなくなっていると述べた。

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子 文・翻訳)

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