【米国】イーロン・マスクのツイッターに関する計画の全貌

ツイッター買収で合意しているイーロン・マスク氏は潜在的な投資家に対し、同社をいずれは再上場させる可能性があるとダウ・ジョーンズ(DJ)通信が事情に詳しい関係者を引用して報じました

その世界一の富豪であるマスク氏はここ数日、投資家向けにピッチデッキを発表し、Twitterとその財務目標に対する彼の壮大な計画の概要を説明しました。

このプレゼンテーションの内容をニューヨーク・タイムズが入手したとして報じていましたのでこの記事をご紹介いたします。

イーロン・マスク氏は、彼は、電気自動車会社のテスラとロケット会社のスペースXで少なくとも2つの業界を改革してきました。

そして現在、彼の野望は440億ドルでのTwitterの買収に受け継がれています。

以下は、マスク氏が今後数年間にソーシャルメディアサービスに期待することの一端ですが、ツイッターが今後どのように変化していくのか注目です。


《引用記事 ニューヨークタイムズ  2022/05/06》

2028年までに収益を5倍の264億ドルにする。
マスク氏はピッチデッキの中で、ツイッターの年間売上を昨年の50億ドルから2028年までに264億ドルに増やすと主張。

Twitterの広告への依存度を収益の50%未満に抑える。
マスク氏の下では、広告収入は2020年の約90%から45%に削減。資料によると、2028年には、広告が120億ドル、サブスクリプションが100億ドル近い収益を上げるという。その他の収益は、データライセンスなどのビジネスからもたらされることになる。

決済ビジネスから1500万ドルの収益を生み出す。
資料によると、Twitterは2023年に決済ビジネスから1500万ドルをもたらし、2028年には約13億ドルにまで成長するという。チップやショッピングなど、現在の同社の決済ビジネスはごくわずか。マスク氏はデジタル決済サービス「ペイパル」の普及に貢献したことから、ツイッターに決済機能を導入するのではないかとの憶測が流れている。

ユーザー1人あたりの平均収益を5.39ドル増加させる。
文書によると、これらすべての変更により、ソーシャルメディア企業にとって重要な指標であるTwitterのユーザー1人当たりの平均収益を、昨年の24.83ドルから2028年には30.22ドルに引き上げられるとマスク氏は見込んでいる。

2028年までに9億3100万人のユーザーを獲得する。
マスク氏は、Twitterの総ユーザー数が昨年末の2億1700万人から、2025年には6億人近くに、6年後には9億3100万人に増加すると予想。この成長のほとんどは、ユーザーが月3ドルを支払ってアプリでの体験をカスタマイズするTwitter Blueを含む、Twitterの広告サポート事業を見込んだもの。
ピッチデッキによると、マスク氏は2025年までにTwitter Blueの利用者を6900万人、2028年には1億5900万人と見込んでいる。

2028年までに謎のXの加入者を1億400万人確保する。
マスク氏の総ユーザー数の見積もりに含まれているのは、Xと呼ばれる新製品の購読者と思われるもので、文書によれば、2028年には1億400万人のユーザーを持つことになるという。文書にはXサブスクライバーズの内容は詳しく書かれていないが、マスク氏はTwitterで広告のない体験を導入することをほのめかしている。X Subscribersという製品は2023年にピッチデッキに現れており、初年度は900万人のユーザーを見込んでいる。

数百人を削減した後に3,600人の従業員を雇用
資料によると、マスク氏は2025年までにTwitterの従業員数が11,072人になると予想している。これは現在の約7,500人から増加することになる。

しかし、その間の従業員数は変動し、2022年には9,225人に増え、2023年には8,332人に減少し、再び増加するとマスク氏は予想している。マスク氏は、買収の一環として従業員を削減した後、エンジニアリング分野で新たな人材を投入する可能性が高いと、事情を知る関係者は述べている。株式報酬費も2022年の9億1400万ドルから、2028年には30億ドル強に増加する見込み。

フリーキャッシュフローを94億ドルに引き上げる。
Twitterは、マスク氏の買収計画の一環として、約130億ドルの負債を追加する予定。しかし、ピッチデッキによると、企業が負債を返済するための資金をどれだけ持っているかを示す指標であるフリーキャッシュフローは、2025年に32億ドル、2028年に94億ドルに拡大するため、同氏はその負債の返済を見込んでいる。また、営業費用や経費が増加しても、フリーキャッシュフローは増加するとしている。

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子 文・翻訳)

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