【ウクライナ】元トルコ大使:プーチンはアレッポと同じ戦術を使っている

今回の記事は、元駐露トルコ大使のアドナン・ セズキン氏による分析です。
私は今回のロシア侵攻についての分析論文については、色んな国の人の分析をみています。
分析した人のバックグランドがその分析の元となっているので、どういう風にみるのか興味深い見方を知ることができます。。

そういうわけで、今回は、ウクライナで国営メディアウクルインフォルムで取りあげられたトルコの元駐ロシアトルコ大使のアドナン・ セズキン氏の分析をご紹介します。

原文はトルコ語の記事で、それが翻訳されたウクルインフォルム通信の記事を翻訳しています。
もしご興味のある方はトルコ語の原文のインタビューもご覧ください。


《引用記事 ウクルインフォルム通信 2022/03/14》

ウクライナのロシア軍は、民間人への攻撃、人道的任務への対抗、住民の避難など、シリアのアレッポで以前使用された戦術を繰り返しています。
これは、Ukrinformが、Milliyetから引用した、モスクワの元トルコ大使Aアドナン・ セズキンへの発言を参照して報じたものである。

「現在、ウクライナでは、シリアでの攻撃の傾向と似たようなものがある。ロシア軍はやみくもに発砲する。ミサイル攻撃や空爆が行われた場所には軍事施設はなく、これらはすべて住宅地である」とセズギンは述べた。

同氏によると、アレッポの戦術は、プーチンが都市を掌握するためにも使われている。特に、民間人の安全確保を宣言しておきながら、実際にはそうなっていない点だという。

「爆撃を恐れて人々が街を離れようとするとき、彼(プーチン)
は人道的回廊を開こう、と言う。人道的回廊が開かれると、それが合意され調整された時間に機能させることができず、爆撃もされる」と元大使は述べた。

また、民間人を “盾 “にしたチェチェンでのロシアの行動との類似性も指摘する。

「これは純粋に心理的なプロパガンダ戦争だ。ウクライナは攻撃しない。ウクライナは国土と市民を守っている。ゼレンスキーは自国民、民間人を殺して何を達成するというのだろうか?何もない、嘘だ。ロシアは以前、チェチェンで同じような主張をしている。シリアでも同じことを繰り返した、完全な嘘である。ロシアはすでに国際社会全体から非難されている」とセズギン氏は述べた。

元駐ロシアトルコ大使は、戦争が長引けば長引くほど、特にプーチン側近が戦争を終わらせるよう圧力をかけるため、プーチン自身に対して「効く」と考えており、本人もそれを承知している。

既報の通り、ロシアのプーチン大統領は2月24日にウクライナに宣戦布告し、大規模な侵攻を開始した。ロシア軍は砲撃やインフラの破壊を行い、ウクライナの市や町の住宅地に対して、大砲やロケット弾、弾道ミサイルを使った大規模な砲撃を行っている。

米国や欧州連合(EU)などは、ロシアを国際的な孤立を深める侵略者として制裁している。

国際刑事裁判所は、ウクライナにおけるロシアの戦争犯罪の記録と調査を開始した。

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