【ロシア】反戦プラカードを持って生放送に乱入したロシア「チャンネル1」の編集者が拘束

反戦プラカードを持って生放送に乱入したロシア「チャンネル1」の編集者が拘束されました。

ちなみに、このロシアのチャンネル1はどのようなTVチャンネルかというと、ロシアで視聴シェアトップをもっているとみられ、国や国有企業からの出資比率が51%であるため実質、国営放送ともいわれています。
ですので、こういう行動をした編集者がロシア政府に拘束された後、どうなるか非常に心配です。このことは国際人権団体アゴラでも発表されました。

今回ご紹介する記事は、ウクライナの市議会議員でジャーナリストのドミトリー・ゴードン氏が主宰するGordonUAからです。



《引用記事 GordonUA.com 2022/03/14》

3月14日のヴレミヤの生放送でウクライナとの戦争停止を訴えて乱入したロシアのチャンネル1の編集者、マリーナ・オヴシャニコワが拘束されたと、国際人権団体アゴラの代表パヴェル・チコフがテレグラムで発表した

「おそらく、ロシア軍の信用を失墜させたとして、軍事検閲に関する行政法第20条3項3号という今や流行りの条文に基づき、彼女に対する議定書が作成されたのだろう」とチコフ氏は書いている。

人権プロジェクトOVD-Infoはテレグラムで、オヴシャニコワは同組織の弁護士Dmitry ZakhvatovとAnastasia Kostanovaに支援されるだろうと述べた。チコフによると、彼らの他にダニール・バーマンがいる。

当初、オヴシャンニコフ氏はモスクワのオスタンキノ警察署に連行されたと見られていたが、ザボフとコスタヴァが到着すると、オヴシャンニコフ氏は警察にいないと告げられた。

その後、オヴシャンニコワがオスタンキノテレビ局の当直室にいることが明らかになった。チコフ氏は、バーマン氏からの情報に言及して、この件について書いている。弁護士は被拘禁者から締め出されている。

テレビ局には現在、数台の警察車両がある。

3月14日のニュース番組で、オヴシャニコワは「戦争反対」の横断幕を持って司会者のエカテリーナ・アンドレワの後ろを走った

「戦争をやめよう。プロパガンダを信じないでください。皆さんはここで騙されている。戦争に反対するロシア人」。

オヴシャニコワは何度も繰り返した。「”戦争 “を止めろ 戦争に反対」、この後、放送された。

このアクションの前に、オヴシャニコワは自分の立場を説明するビデオアピールを収録した。テレグラムチャンネル「GORDON」などで公開された

「今、ウクライナで起きていることは犯罪です。そしてロシアは侵略国です。そして、この侵略の責任は、たった一人の人間の良心にあるのです。その人物は(ロシア大統領)ウラジーミル・プーチンです。私の父はウクライナ人、母はロシア人で、決して敵対したことはありません。私の首のネックレスは、ロシアが民族紛争を直ちに止めなければならないという象徴のようなものです」とオヴシャニコワは言った。

彼女は、近年チャンネル1で働き、「クレムリンのプロパガンダに携わった」ことを恥じていると述べた。オヴシャニコワは、ロシア人に集会に出るよう促した。「彼らは私たち全員を移動させることはできない」

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子 文・翻訳)

 

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