【ドイツ】中国のスパイ容疑者の妻を逮捕、スパイ活動を支援したと発表

《引用記事  Der Generalbundesanwalt beim Bundesgerichtshof (ドイツ連邦最高裁検察当局) 2021/08/02》

ドイツ・ミュンヘンの連邦検察当局は、先月、中国のスパイ容疑で逮捕されたドイツ人政治学者の妻を逮捕した。

逮捕された女性は、ドイツとイタリアの二重国籍者とみられ、自称「クララ・K」。

彼女は、1980年代に政治研究財団「ハンズ・ザイデル財団」のスタッフとしてキャリアをスタートさせた「クラウス・K」(75歳)の妻である。

この財団は、ミュンヘンに本拠を置くドイツのアンゲラ・メルケル首相が率いるキリスト教民主同盟のバイエルン州支部である保守的なキリスト教社会同盟(CSU)の非公式なシンクタンクだ。

クラウスL.は仕事柄、アフリカ、アジア、ヨーロッパの国々や旧ソ連の国々を頻繁に訪問していた。

また、50年以上にわたり、ドイツの対外情報機関であるドイツ連邦情報局(BND)の有料情報提供者として働いていたと考えられている。

7月5日、クラウス・L.はドイツ警察に逮捕され、中国のスパイ容疑で起訴された。ミュンヘンの自宅が警察に捜索された数週間後に逮捕されましたが、これは彼の活動に関する調査の一環だった。

月曜日、ミュンヘンの連邦検察当局は、クラウス・K氏の妻であるクララ・K氏も逮捕したと発表した。

クララ・K氏は、クラウス・K氏と一緒に参加した国賓訪問や多国間会議の前後に、中国のシークレットサービス関係者に定期的に情報を提供した罪に問われています。また、中国の情報機関に「関連する時事問題に関する情報」を提供した罪にも問われている。

先月、ドイツのメディアは、クラウスとクララK.がイタリアからバイエルン州の首都に戻った直後に逮捕されたと報じた。

2人はミュンヘン国際空港に向かっており、そこから中国のマカオ自治区に移動する予定で、中国側のハンドラーに会うためだったという。

中国中央政府およびベルリンの中国大使館は、この事件についてコメントしていない。BND(ドイツ連邦情報局)は月曜日、「情報機関の情報や活動に関連する事項についてはコメントしない」と述べている。

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子 文・翻訳)

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