【米国】マイケル・フリンの家族がCNNに対してQアノンのビデオをめぐって$7500万の訴訟を起こす

By Mariko Kabashima 2021/03/28

この記事にはびっくりです。
マイケル・フリン一族が、自分たちはQアノンというテロリスト集団とは全く関係がないと言い出したのです。
同氏の煽り発言や動画、さらにQアノン関係のグッズ販売などをやっていたという事実もあるのに、今更こういう発言はどうなのかなあと思います。
日本のQアノンのトップインフルエンサーだったEriさんもQAJFlynnを名のっていました。

しかし、一番迷惑を被っているのは、「まともな人は私の言っていることを信じるはずがない」というシドニー・パウエルや「Qアノンは自分とは全く関係がない」と主張するマイケル・フリンに散々同調し、言葉を信じ、寄付してきたQアノン信者自身ではないかと思います。
Qアノンに振り回されて不安を感じていたQアノン信者の方々は、早く目を覚まして、現実の世界に戻り平穏な毎日が送れるよう祈ります。

というわけで今回は、フリン家がCNNの対して訴訟した内容の記事をSalonからご紹介します。


《引用記事 Salon 2021/03/26

マイケル・フリンの家族がCNNに対してQアノンのビデオをめぐって$7500万の訴訟を起こす

フリンの兄で義理の妹は、カメラの前でQアノンへの誓いの言葉を唱えているにもかかわらず、Qアノンとは何の関係もないと主張している。

ドナルド・トランプの下で国家安全保障担当補佐官としては短命に終わったマイケル・フリン氏の家族の二人は、ケーブルネットワークの評判を汚したとして、木曜日、CNNに対して7500万ドルの訴訟を起こした。これは、フリン一族が「デジタル・ソルジャーの誓い」と呼ばれる極右、Qアノンと関係のある宣誓を唱えたことについてCNNが正確に報道したことに反応したものである。これは、フリンは昨年7月4日にツイッターに投稿したものだ。

ジャック・フリンと彼の妻のレスリー(マイケル・フリンの弟と義理の妹)は、CNNがフリン家が “WWG1WGA “という悪名高いQアノンのスローガンを使って宣誓の言葉を唱えたと報道したことで、彼等の名誉を傷つけたと20ページにわたる訴訟で主張している。
“WWG1WGA “とは、”Where we go one, we go all(我々がひとつになる場所に、我々は皆行く)”というもので、インターネット上では “WWG1WGA “と表記されることが多い。

訴状によると、「原告を含むフリン一族は、議員たちが宣誓したのと同じ合衆国憲法に宣誓した」ものとあるが、選挙で選ばれた議員たちが宣誓した宣誓書よりも、Qアノンの近いの言葉にそっくりである。

「原告は、Qアノンを含むいかなる過激派やテロリスト集団の支持者でも支援者でもない。」と訴状は続けている。「CNNは不当に、実在したことのない団体、Qアノンへの忠誠の宣誓を含む原告が全くとったことのない行動や、原告が決して抱いたことのない見解のせいにした。」

CNNの発言は重大な虚偽である。原告は、Qアノンのテロリスト集団の信者ではないし、支持者であったこともない。原告は、Qアノンへの忠誠の宣誓をしたことも誓約したこともない」。

SalonはCNNの広報担当者にコメントを求めたが、CNNはコメントを避け、係争中の訴訟についてはコメントしなかった。フリン一族の弁護団、弁護士のスティーブン・S・ビスとジェレミー・ゼニルマンは、金曜日の午後、サロンにコメントを求めたが返答しなかった。ビス氏はCNNを相手に訴訟を起こすことに関しては、あまり良い実績を持っていないようだ。同氏は2月、トランプ陣営の別のクライアントであるデヴィン・ヌネス下院議員 (カリフォルニア州選出、共和党) の代理人としてCNNを相手に4億3500万ドルの訴訟を起こし、法廷で大敗した

この訴訟の実行可能性と、Qアノン運動とは無関係であるというフリン一族の主張について、新書『The Storm is Upon Us: How QAnon Became a Movement, Cult, and Conspiracy Theory of Everything(Qアノンはどのようにしてムーブメント、カルト、そしてあらゆる陰謀論になったのか?』の著者であるマイク・ロスチャイルド氏は、フリン一族は自分たちが何を推しているのかを明らかに知っていたというとSalonに語った。

ロスチャイルド氏は次のように語った。

「マイケル・フリンの一族が『我々がひとつになる場所に、我々は皆行く(WWG1WGA) 』というスローガンが何を意味するのか、それが何を表すのかを理解していないということは、単純に信用できません。」

「フリンと彼の兄弟、姉妹、息子は全員、Qの図像がついたブランド商品を販売し、Qと連動した資金調達業者を通じてマイケル・フリンの訴訟費用を捻出するための資金を調達するなど、Qアノン運動を声高に支持してきました。
『我々がひとつになる場所に、我々は皆行く(WWG1WGA) 』は、ジョン・ケネディ氏のヨットに由来するものだという訴状の内容は嘘です。フリン氏と同氏の家族がネットで行った宣誓は、ほぼ一字一句そのままQの投稿に反映されています。彼等は、自分が何をしているのかを正確に知っていたのか、あるいは誰かに言われたことを単にオウム返したのか」。

初期の頃から極右の陰謀について取材していたデイリー・ビースト誌のウィル・ソマーは、この訴訟についてコメントしている。:
「明らかなQアノンのものをQアノンのものではないと偽る人々が増加する傾向の中で、ここで大きな進展がありました。彼らは単に重要なQアノンの人物の隣に立って、『我々がひとつになる場所に、我々は皆行く(WWG1WGA) 』と言っていました。」
ビースト誌は、昨年12月に発表したレポートで、2020年の選挙の後、フリンは「完全なQアノン」陰謀論の最も暗い深みに飛び込んでいったと指摘している。

スローガンを唱えているビデオは次のとおりです。

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