【北朝鮮】金与正の 「失踪」 はミサイル発射前に北朝鮮による処刑の恐怖を煽った

By Mariko Kabashima 2021/03/26

北朝鮮は国営メディアを通じて「新型戦術誘導弾」の発射実験を25日行ったと発表しました。これは、25日に日本海に向けて発射した2発を指しているとみられます。

3月19日にマレーシアが北朝鮮の市民を米国に引き渡すことを受けて、北朝鮮は19日、マレーシアとの国交を断交するとKNCAが報じました。

この頃から囁かれていたのが、この金与正の失踪でした。

さらに、北朝鮮の亡命を阻止する国境警備隊6名が脱北したという情報もあります。
兵士たちは武器を持って国境を越えて中国に逃亡し、現在逃亡中である。北朝鮮の個々の兵士が国境を越えることはあっても、このような大規模な集団が国境を越えることは稀なことだそうです。
現在、中国当局は、6人の逃亡者を捜索しているとみられます。

これについて、ラジオ・フリー・アジア(RFA)の取材に応じた軍関係者は、今回の逃亡が北朝鮮当局に衝撃を与えたと語ったのここと。
そのコメントによると、「6人は2日の夜、国境で夜間の張り込みをしていたが、早朝の帰宅予定時刻を過ぎても姿を見せなかった。」とのこと。
現在、北朝鮮は大きな騒動になっているエクスプレスUKは伝えています。

ということで、こちらでは金正恩についての記事をエクスプレスUKからご紹介します。

またミサイルについての北朝鮮のメディアの声明をnoteで全翻訳しましたのでそちらもご覧ください


《引用記事 エクスプレス UK 2021/03/25》

金与正の 「失踪」 はミサイル発射前に北朝鮮による処刑の恐怖を煽った

金正恩のミサイル発射実験の数カ月前には、金与正が「失踪」し、処刑されたのではないかと懸念するの声が北朝鮮の専門家の間で広がっている。

金正恩  独裁者の妹 (33) は昨年、西側への敵対的発言で浮上し、脱北者に 「人間のくず」 と 「雑種の犬」 とレッテルを貼り、北朝鮮の外に「見えない敵」がいると警告を発した。今日の報道によると、北朝鮮が2発の弾道ミサイルを日本海に発射したという。

日本の菅義偉首相は、この行動は 「平和と安全」 を脅かすものであり、報復として米国および韓国と連携すると警告した。

金正恩政権発足後、110回以上行われたミサイル発射実験の一つである北朝鮮の最近の挑発は、緊張を再燃させ、戦争を脅かす恐れがある。

この新たな脅迫は、 「最高指導者」 として知られている北朝鮮の最高指導者が昨年 「重病」 だったという主張に続くものだ。

北朝鮮を代表して数多くの発言をした妹の金与正が、北朝鮮の後継者になる可能性が高いという見方が出ていた。

「My Favourite Dictators」 を執筆したクリス・ミクル氏はExpress.co.ukに対し、この国は 「かなり性差別的で家父長制的」 であり、異例の措置だと語った

彼は、女性が権力の座に就くのは 「考えにくい」が、北朝鮮は 「さっぱりわかりません」 と指摘した。

彼はExpress.co.ukに、 「金正恩は彼女を自分の左腕の女性だと認めていたようだが、少し前に彼女は姿を消し、彼女が再び現れるまで殺されたと思われていた。

「人はしばしば好意的になったり、反対したりするので、多くの人は人が殺されたのは集会に出るためだけだと考えるようになります。」

2011年に金正恩氏が父・金正日氏の後を継いで以来、金正恩は自国の統治と家族の遺産を守るために激しく戦ってきた。

韓国のシンクタンクによると、就任後5年間で340人以上の反体制派を処刑したという。

その中には、叔父のチャン・ソンテクも含まれていた。チャン・ソンテクは、3つの「呪われた裏切り行為」と「裏切り」の罪を着せられて殺された。

2017年にリーダーの異母兄である金正男氏が致死性のVX神経剤で暗殺された後、北朝鮮がその背後にいると非難された。

同国はこの主張に「不条理」の烙印を押したが、権力の継承者とされていた金正男氏が指導者に脅威を与えていたことは知られていた。

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