【欧州:世論調査】アストラゼネカのコロナワクチン対する信頼度が低下

By Mariko Kabashima 2021/03/22

月曜日に発表された、欧州7カ国の世論調査によると、スペイン、ドイツ、フランス、イタリアでは、アストラゼネカ社のCOVID-19ワクチンの安全性に対する信頼性が大きく損なわれていることが明らかになったとロイターが報じています。

アストラゼネカと英オックスフォード大学が共同開発したワクチンをめぐっては、血栓との関連を懸念し、EU加盟の13カ国が接種を見合わせていましたが、
18日にEMA=ヨーロッパ医薬品庁が安全であるとの見解を発表し、これを受け、フランスやドイツなどが接種を再開しています。

WHO=世界保健機関の諮問委員会も調査を行った結果、19日「現段階では、ワクチンの接種によって血栓が増えるとは言えない」とし、接種と血栓に相関関係はないとする調査結果を公表しました。

こういった経緯のあるアスタラゼネカの同ワクチンについて、世論調査会社のYouGovが3月12日から18日の間に欧州7カ国で約8,000人を対象に世論調査を実施しました。

ドイツでは、約55%の人が安全ではないと答え、3分の1以下の人が安全だと考えていることがわかりました。
フランスでは、アストラゼネカ社のCOVIDワクチンはすでに不人気でしたが、世論調査では61%の人が安全ではないと答えています。

イタリアとスペインでは、以前はほとんどの人がアストラゼネカ社のワクチンを安全だと感じており、それぞれ54%と59%だったが、最新の世論調査では、それぞれ36%と38%に低下しました。

今回の調査では、アストラゼネカ社のCOVID-19ワクチンが1月から全国的に使用されている英国でのみ、血栓の懸念が英国民の信頼にほとんど影響を与えていないことがわかりました。英国の世論調査では、大多数の人(77%)が依然としてこの注射は安全だと答えています。彼らの信頼は、ファイザー社の79%の安全性評価に匹敵します。

余談ですが、このニュースについて欧州以外で大きく報じている国は、今のところ(3/22 13:00時点)マレーシア、南アフリカです。

H/T  ロイター  BBC

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