【米国】共和党員を対象とした調査では現在5つの派閥が発生

Post by Mariko Kabashima 2021/03/14

トランプ政権後の共和党での世論調査についての記事です。
世論調査の結果によると、現在、共和党内では5つの派閥に分かれるそうです。
意外だったのは、共和党員のなかでもQアノン陰謀論を信じているのは、13%に過ぎないということでした。意外と少ないですね。
トランプの再戦を望むとした人たちも57%で、絶対にトランプは駄目だとするネバートランプも15%といることも明らかになりました。
こちらの記事は、ニューヨークタイムズからご紹介します。


《引用記事 ニューヨークタイムズ 2021/03/12》

共和党員を対象とした調査では、トランプ政権後に5つの派閥が生まれている。

トランプ政権後の共和党は、5つの 「派閥」 で構成されており、前大統領に幅広い親近感を持ち、彼が引き続き党を率いていくことに関しては異なる希望を持っていることが、トランプ陣営の元世論調査員による新しい調査で明らかになった。

この調査は、共和党に登録しているか、共和党員であると認識している1,264人の有権者を対象にしたものである。これは2024年の大統領選の再選について、トランプが大統領職を辞任してから初めて実施されたGOP(共和党)の有権者感情に関する包括的な調査である。この調査は、共和党の世論調査会社ファブリツィオ&リーが実施。同社は2020年の大統領選でトランプ氏に協力したが、現在は協力していない。

「前大統領は党に多大な影響を与えているが、それは普遍的でも均質的でもない。」と調査団は概要に記している。
「私たちは、GOP内にトランプ支持者の明確で明確な 「派閥」 が存在し、驚くことではないが、小さなネバー・トランプ系グループも存在することを発見した。」

これらの 「派閥」 は、「トランプ・ブースター(トランプ推進者)」、「ダイハード系トランプ支持者(頑固なトランプ支持者)」、「ポスト・トランプ系GOP」、「ネバー・トランプ(Never Trump )」、「インフォウォーズ系GOP」と特定された。特に後者のグループは、Qアノン陰謀説を好意的に見ており、その多くを信じていると説明された。

このデータによると、共和党員の約57%が、再度選挙でトランプ氏を支持すると答えている。これは圧倒的多数だが、世論調査を行った全共和党員の間でのトランプ氏の支持率である88%には程遠い。

調査によると、グループの中にはトランプをどのように見ているかという点でいくつかの違いがあった。

「ダイハード・トランパース系GOP」とされたこのグループは、仮に予備選挙が行われた場合、他に誰が出馬しているかに関係なくトランプを支持するが、Qアノン陰謀説を信じない元大統領の支持者たちで、共和党有権者の27%を占めていた。また、「トランプ・ブースター系GOP」は28%で、彼らはトランプ氏の仕事ぶりには賛成しているものの、大統領再選を支持しているのはわずかに過半数にすぎず、個人的にはトランプ氏よりも共和党を支持していると答えた共和党員である。

「ネバー・トランプ系GOP」は、調査対象の共和党員の15%を占めている。
「ポスト・トランプ系GOP」と呼ばれる20%は、トランプ氏は好きだが他の人を党の候補者にしたいと回答した。

また、アレックス・ジョーンズ氏が設立した陰謀論に満ちたニュースサイトにちなんで名付けられた「インフォウォーズ系GOP」とされる有権者は、調査対象者の10%を占め、過半数にはほど遠いものの、多候補者による予備選挙ではなんらかの影響を与えるに十分な数の有権者を占めてた。Qアノンの陰謀論を信じている有権者は全体の13%に過ぎないが、「Iインフォウォーズ系GOP」の有権者の69%はQアノン陰謀論を支持していることが世論調査で明らかになった。

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