【米国】少数の抗議者が要塞化された米国の州議会に集結

【海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子 2021/01/18】

日本のトランプカルトの人たちの中で、1月16日に民兵のミリシアが『バイデンの大統領当選を阻止するため』内戦を実行するという話がでていました
その予言の内容は次の様なものが含まれていました。

1.トランプ大統領と現政権陣営の安全を確保する。
2.1が達成された後、民主党のすべての反逆者を逮捕し、軍事裁判で裁く。
3.2と同時に腐敗した主要メディア、ラジオ、その他のソーシャルメディア、ウエブサイトを閉鎖する。

驚きますね。
こういう武力でメディア封鎖というのは、どこの後進国の独裁者による軍事テロですかと思います。
日本
トランプカルトの人たちが、このことを流石アメリカだと賞賛する人も少なくないことにも驚きます。

しかし、結局、予言は外れ、16日に米国では何も起きませんでした

17日日曜日、極右の抗議者たちの小さなグループが全国各地の厳重に要塞化された州議事堂の外に集まりました。その中にはライフルを持っている抗議者もいました。

この日も衝突したという報告はありませんでした

日本のカルトトランプは、次々と米国での暴徒テロによる抗議の予言を大きく伝えているようですが、実際の米国の親トランプの様子は少し違うようです。
過激なテロや、いまだにトランプの勝利を信じ、不正選挙をまだ訴えているのは、米国民の中でもほんの少数派のようにみえます。

前回の議事堂暴動のようなことが起きないよう、米国政府が十分警戒するのはあたりまえのことですし、メディアもそれを伝えるのは当然の事です。

しかし、米国のこの厳戒態勢の様子をみて、デマ発信によって間違った情報を真実とし、おどらされている日本のカルトトランプの様子とは温度差がかなりあると思います。

ここ数日の抗議活動についてボイス・オブ・アメリカがつぎのように書いています。


FBIが水曜日の大統領選挙のジョー・バイデンの就任に先立って、ワシントンDCと50の州議会議事堂すべてで武力による抗議活動の可能性を警告し、セキュリティが最近強化された。 

アメリカの国会議事堂は高いフェンスが取り囲んでいた。ナショナル・モールは一般人の立ち入りを禁止し、ワシントン市長は訪問しないよう人々に要請した。全国から約2万50000人の国家警備隊が近日中に市内に到着する予定だ。

州議事堂いくつかは、新しい防護柵で囲まれ、窓が板張りになっていて、臨時の警察官が巡回していた。週末にかけては、通常どおり議会は開かれなかった。

この警備措置は、1月6日に連邦議会で起きたような暴力から政府の議席を守ることを目的としていた。このとき、極右のトランプ支持者は、選挙の票が盗まれたとの虚偽の主張に駆り立てられ、選挙人団の投票が承認されている最中に議事堂の建物が占拠された。

この攻撃で、連邦議会の警察官1人と他の4人が死亡した。暴動に関連した容疑で125人以上が逮捕されている。

日曜日のオハイオ州議会議事堂では、雪が降り始めたときに解散する前に、長銃を持った数人を含む約20人が州警察官の監視下で屋外で抗議した。

トランプが書いてあるバイザーを被ったキャシー・シャーマンは、大統領を支持するが、連邦議会議事堂に侵入した暴徒からは距離を置いたと述べた。

「私は検閲や嫌がらせ、仕事を失ったり身体的暴行を受けたりする脅威を恐れずに、政治的見解や意見を述べる権利を支持するためにここにいる」と彼女は語った。

ミシガン州議事堂に集まった約20人の抗議者の中には、武装していた者も含まれたが、警官やメディアの数の方がはるかに多かった

オレゴン州議会議事堂では、ミリタリー調の服を着て、黒いスキーマスクとヘルメットをかぶった十数人の男性が、半自動式の武器を体にぶら下げて近くに立っていた。星条旗を逆さまにして「政府を解体する」などと書いたものもあった。

テキサス州議会議事堂でベン・ホークは、迷彩パンツの脇にメガフォンとAR-15ライフルをぶら下げた12人のデモ参加者と一緒に、施錠された門まで歩いた。彼は米国連邦議会での暴動を非難し、トランプ氏を支持しないと述べました。

「今日ここに来たのは 議論し 集まり ネットワークを作り、ヒマつぶしをするためだった。それがぶっとんで完全に割に会わないし、ひねくれてしまった」とホークは述べた。

ここ数カ月のほとんどの週末はトランプ支持のデモ隊が集まっていたネバダ州議会議事堂では、看板を掲げた1人のデモ参加者を除いて全員が静かだった。

トランプは負けた。大人になれよ。家に帰れ」と書かれていた。

一部の州の当局は、デモが起こるという具体的な兆候はなく、まして暴力的になることはないと述べた。しかし、多くの州当局者は準備をすると誓った。

ある抗議者に反対する者が、ペンシルバニア州議会議事堂でデモ参加者に挨拶するために早くからやってきて、極右過激派グループが集まる可能性があると聞いたと言っていた。しかし、そこには誰もいなかった。

「私は基本的に抗議者たちが、選挙の無効化にするためにここに来ることに反対しているし、彼らがこの街に入ってくることへの私の不満を表現することに消極的になりたくない」と、スティーブン・リゾンカは述べた。

州知事の3分の1以上が、州兵に自分たちの州都を守り、地元の法執行を支援するよう呼びかけていた。何人かの州知事が非常事態宣言を出し、バイデン氏の就任式が終わるまで、首都を閉鎖した州知事もいた。

一部の議会は、会議を中止したり、向こう1週間の活動を縮小したりした。

国会議事堂での暴動の前でさえ、過去1年間、いくつかの州議会は破壊者や怒りの抗議者の標的となっていた。

昨年、武装した抗議者たちが、コロナウイルスの封じ込めに反対してミシガン州議事堂に入った。ミネアポリスの警察官が数分間膝を首に押し当てた後に死亡したジョージ・フロイドの死に怒った人々は、コロラド、オハイオ、テキサス、ウィスコンシンなどいくつかの州で、州都を破壊した。

先月、オレゴン州では、コロナウイルス対策に関する特別立法会議が開かれていたにもかかわらず、大勢の群衆がセーレムの州議会議事堂に押し入り、同州の閉鎖に抗議した。

来週の暴力の可能性を予想して、ビルの1階の窓は板で覆われ、国家警備隊が配備された。

民主党のピーター・コートニー上院議長は、「州議会は要塞となった」、「私はそれを見るとは思いませんでした。胸が張り裂けそうでうす」と述べた。

H/T Voice of America

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