【米国】イリノイ州のボーリング場で起きた銃撃で3人が死亡し特殊部隊軍曹が起訴された

イリノイ州、ロックフォードで、米陸軍特殊部隊の軍曹による無差別銃撃がありました。
ミリタリータイムズの記事をご紹介します。
(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)


《引用記事 ミリタリータイムズ 2020/12/27》

ロックフォード、イリノイ州-日曜日当局によると、フロリダ州を拠点とする米陸軍特殊部隊の軍曹が、イリノイ州のボーリング場で、3人が死亡し3人が負傷した乱射事件で起訴されたという。

ウィンネバゴ郡州の弁護士J・ハンリーは、土曜日の夜にロックフォードで起きたドン・カーター・レーンでの銃撃事件で、デューク・ウェッブ (37歳) が殺人の三つの訴因と第一級殺人未遂の三つの訴因で起訴されたと述べた。州によるコロナウイルスの規制のため、現在ボーリングは許可されていないが、この事業に関連するバーは合法的にオープンしていた。

ウェッブは、銃撃の直後午後7時頃に拘束されたと、ロックフォード警察署長ダン・オシェイは日曜日の朝の記者会見で述べた。

「私は、建物の現場にいた警官たちが、さらなる暴力を止めることができたと確信している。」とオシェイ署長。

死亡した三人は全員男性で、73歳、65歳、69歳だったが、名前は明かさなかった。

また、顔面を撃たれた14歳の少年は安定した状態でマディソンの病院に空輸され、肩を撃たれた16歳の少女は病院で治療を受けて退院したという。62歳の男性は、複数の銃創を負った後一晩で手術を受け、危篤状態だと、署長は述べた。

オシェイ署長によると、容疑者は被害者との関係は知られていないという。

「これは全くの無差別行為であり、この事件の被疑者と被害者との間には、事前の面会やいかなる関係もないと考える。」と述べたオシェイ署長は、銃撃に至った経緯についての情報を提供しなかった。

ウェッブは、フロリダ州エグリン空軍基地のキャンプ・ブル・シモンズにある第7特殊部隊 (Airborne) 第3大隊所属の特殊部隊運用情報部の軍曹で、2008年に陸軍に入隊し、土曜日は休暇中だったことを、米陸軍は明らかにした

「我々はこの悲劇的な出来事について知り、ショックを受け、悲しみに打ちひしがれています。我々の思いと祈りは、死傷者の家族とともにあります。」と、第7特殊部隊グループの司令官であるジョン・W・サンヌ大佐は声明で述べた。

オショイ署長によると、ボーリング場は、コロナウイルスの拡散を防ぐために課せられた制限に従って、発砲事件のときは閉鎖されていた。しかし、上の階のバーは開業していたという。同署長は、2階の会場には外部に開く両開きのドアがあり、バーがイリノイ州のCOVID-19緩和ガイダンスに従っていることを確認したと述べた。

銃撃が起こったとき、25人もの人がドン・カーター・レーンにいたが、彼らのほとんどは逃げたり隠れたりしたと、オシェア署長は述べた。同署長によると、銃撃事件がバーで起きたのか、建物内のどこかで起きたのかについては言及を避け、詳細は法廷で明らかになるという。負傷した十代の若者たちは、ボーリング場のキャリーアウトセクションで食べ物をピックアップしていたとのこと。

同署長によると、容疑者は逮捕前に武器を隠そうとし、警官が発砲することなく逮捕されたという。

「事件の大部分は、建物内部の監視ビデオで撮影されていました。」とオショイ署長は語り、捜査官たちは撮影された画像を研究していると付け加えた。

オショイ署長は、捜査官は陸軍と連絡を取っていると述べた。彼はフロリダの男がなぜイリノイにいるのか説明しなかった。陸軍は警察の捜査に全面的に協力すると述べた。

ロックフォード・レジスター紙によると、シカゴの北西約80マイル(130km)にit位置する人口約17万人の同市にとって、2020年は、殺人事件が起きた史上最悪の年であったという。今年の同市での死者数は35人で、これまでの記録である1996年の31人を上回っている。

「この最も困難な年の終わりを迎え、新年を迎えるにあたり、私たちはこの種の暴力を止める必要があります。」と、トム・マクナマラ市長は述べた。「…そして今日、国の目が私たちに注がれているように、私たちはロックフォード住民として、このような事件にどう対応するかを示す必要があります。」。

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