フランス人工作員、誤ってメールを偵察中のイスラム過激派容疑者に送信

こんなことあるんですね。フランス人の工作員が、敵にメールを送ってしまうなんて。しかし、わが国もハニートラップにひっかかって機密情報を漏らしてしまった政治家もいましたね。気を付けて欲しいものです。こちらでは、ロシア・トゥディ(RT)の記事を紹介します。ロシア・トゥディは、モスクワを本拠地にした欧州最大の地域視聴者を持つ世界的なニュースチャンネルです。
Post 2017/10/15 17:50

RT  Oct. 14 2017

メールを違う人に送信してしまうのは、どんなときでも恥ずかしいものだ。だが、自分がデータ収集していたイスラム過激派の疑いがある人物に、誤ってメッセージを送信してしまったと気づいたとき、そのフランス人工作員がどう感じたか想像してみてほしい。

フランスのメディアが「壮絶な大失敗」と表現したその事件は、先週日曜に起こった。このことは、内務省内からの情報により、(フランスの放送局)M6ブロードキャスターに明かされた。

国土情報中央サービス(SCR)Tの工作員は、イスラム教過激派の通訳である疑いのあるパリのイスラム教聖職者を監視する任務を負っていた。

フランスのメディアによると、工作員は、同僚に自分の「ターゲット」に関する最新データを更新するつもりでいた。しかし、不注意なそのスパイは、電話番号を混同し、伝えられるところによると、自身が偵察を行っていた過激派の嫌疑がかけられている人物宛てにメッセージを送付したという。

伝えられるところによると、容疑者はすぐにメールに返答し、SCRT職員である工作員の無能さをあざ笑ったという。また容疑者は、政府の監視下にある可能性があると仲間に警告した。

この大失敗は、SCRTと国内治安総局(DGSI)との間に、複雑な事態を引き起こした。DGSIもその容疑者を監視していたが、捜査を中止せざるを得なくなったのだ。

フランスが公式に2015年のパリ同時多発テロ以降、非常事態宣言をしていることから、この事件はさらなる懸案にもなっている。
(翻訳 M・J)

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