【米国】米ジョージ・ワシントン大学の歴史学教授が黒人女性のふりをして詐称していたことを認めたとされる事件を調査

この問題は、もしかすると日本人には、中々理解しがたい事かもしれません。

ジョージ・ワシントン大学の歴史学の准教授であるユダヤ人女性が自らを黒人女性だと長年、公的人格を詐称していたと告白し、大騒ぎになっている途いう内容の記事です。

白人が黒人だと詐称するケースはいくつかあるようですが、黒人という立場にたって、米国の社会問題を解決しようとしていたものもいくつか見受けられます。

この准教授が黒人女性として、「これらすべての白人ニューヨーカー」が「黒人と茶色の原住民ニューヨーカーに時間を割かなかった」と批判しています。

私もアジア人としてそういう経験はあります。

余談ですけど、随分前の話ですが、私が同国で交通事故にあった時、私は被害者にも関わらず、白人警察官が私の話は2分ぐらいでろくに話も聞かず、加害者の老人の白人男性の話を同情的に1時間も聞いて、私にも違反切符を切ってきたことがありました。それで、私は当時、このことを非常に理不尽に感じて、この白人警察官を裁判で訴えたことがあります。この裁判の結論は、この警察官が非番だったので、裁判にも来ず、私の切符は無効になりましたけどね。
(その裁判では、近くを歩いていた、同じアジア系のトルコ人が、すぐに私の証人になってくれました。)

しかし、社会正義的な活動をするとしても、詐称やインチキからはじまったものだとしたら、言語道断でダメなことですが、一言でいえない、色々な問題が米国にはあるということが分かる事件ではないでしょうか。
なかなかこういう人種問題は、簡単に言えない難しい問題です。

この記事はボイスオブアメリカの記事を中心に、APF、ロイターを参考にしました。

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)


ボイス・オブ・アメリカ  2020/09/04》

国際的な注目を集めたブログ記事の中で、GWの歴史学准教授であるジェシカ・クルッグを名乗る執筆者が、彼女が実際には白人のユダヤ人女性であると書いている。

「私はカンザスシティの住宅街の郊外に住む白人ユダヤ人の子供としての自分の過去を、隠し、主張できないいくつかの黒人のアイデンティティーを主張しました。最初は、北アフリカ出身の黒人、次にアフリカ系アメリカ人、最後にカリブ海出身のブロンクス出身の黒人という具合に。」と色白のこの女性は書いた。

クルッグ氏は自身のブログでコメントには答えていない。同大学はコメントを避けたが、「我々はジェシカ・クルッグの投稿を認識しており、状況を調査しています。人事についてはこれ以上コメントできません。」とツイートした。

ブログ投稿は深い反省を表し、この欺瞞を「まさに暴力窃盗や横領の典型です。」と呼んでいる。

この執筆者は、子どもの頃からの「対処されていない精神衛生の悪魔」を非難し、たびたび欺瞞を告白することを考えたと述べているが、「私の臆病さはいつも私の倫理よりも強力だった。」という。

GWのウェブサイト上のクルッグの伝記は、彼女の専門分野の中で帝国主義と植民地主義、アフリカ系アメリカ人の歴史を列挙している。彼女の著作は主にアフリカ文化と国外移住の問題を中心にしている。


ソーシャルメディアの騒動

この投稿は、ブラックの学者、作家、活動家が同氏との交流を思い起こすなど、ソーシャルメディア上ですぐに騒動を巻き起こした。

クルッグの著作を掲載したオンライン出版RaceBatrの編集者ハリ・ジャド氏はTwitterにクルッグ氏がブログ投稿の詳細を確認したことを木曜日の朝の電話で伝えた。クリュッグを「ある人に電話をしたのですが、今朝、ここに書いてあることすべてを認める電話をくれました。」と表現した。

ジヤドはクルッグがブロンクスからアフロカリビアンであると主張したと書いている。

クルッグの公的人格は、6月にニューヨーク市議会が行った高級化に関する公聴会でのビデオ証言で明らかになった。クルッグは自らをジェス・ラ・ボンバレラと称して、自分の反政府運動の「黒人と茶色の兄弟」に言及し、「これらすべての白人ニューヨーカー」が「黒人と茶色の原住民ニューヨーカーに時間を割かなかった」と批判している。

この訴訟は、ワシントン州のNAACPの公民権運動の指導者レイチェル・ドレザル氏の訴訟と似ています。彼は、黒人だと特定されていましたが、生物学的には白人だった。

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)

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