【台湾】コロナウイルス:監視下にあり、台湾の自宅に閉じ込められる

この記事が出た時に翻訳していたのですが、出し忘れていました。
台湾がこれだけ徹底的に、管理したおかげで台湾は中国の隣国にもかかわらず、それほど深刻にならなかったようです。
これも台湾は自国にとって一番良いとされるやりかたを行った結果でしょう。
各国、規模も事情の違うのでなんともいえないですが、やはり左寄りの台湾の人々は、この政府のやり方に批判的なようです。

この記事は、英国BBCの記事からご紹介します。

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)


BBC 2020/03/24>

台湾で隔離生活を送るアメリカ大学の学生。BBCは、衛星システムによって追跡されているという彼のツイートの1つが広くシェアされた後、この記事を書くよう彼に頼んだ。


日曜日の朝、私がまだ寝ていた08:15に二人の警官が私の家のドアをノックするとは思いませんでした。

私の携帯電話は07:30に充電切れになり、一時間もしないうちに四つの地方行政機関から電話がかかってきました。パトロールが私の居所を調べるために派遣されてきたのです。政府が私の行方を見失ったことを知らせるメールが送られ、もし私が隔離を破っていたら逮捕される可能性があると警告されました。

私は先週の木曜日に台湾に戻って、台湾のコロナウイルスに対するリスクゼロの戦いを体験したのです。

ヨーロッパから帰国することになったので、14日間の強制隔離を受けています。パスポートのチェックを受ける前に、厚生省が設置したブースを通らなければなりませんでした。私は2週間前に訪れた場所、電話番号、固定電話番号、住所を詳細に記した書類に記入しました。警察は、私の携帯電話が法執行のために「衛星追跡の対象」になると通知してきました。

台湾での予防措置のレベルは、ヨーロッパで見たものとは全く異なります。

私の学習プログラムが中止になった後に退学しなければならなかったベルギーのロックダウンの初期段階でも、人々はファーストフードキオスクで行列を作って外出していました。北イタリアで流行が起きていたにもかかわらず、3月の最初の週末にロンドンを訪れたとき、人々がまだパブに行くのを見ました。

ここでは、アパートの外に出てはいけません。帰り道に公共交通機関を利用することは許されず、特別な「検疫タクシー」を取らなければなりませんでした。家族全員が二週間、私と一緒に検疫しなければなりませんでした。うちの犬のビスケットも入っています。」



台湾のシステムはどのように機能しているのだろうか。

この島では、電話追跡システムを「電子フェンス」と呼んでいる。

東アジアの一部の国で見られるように、ユーザーに特別なアプリをダウンロードさせたり、位置情報を送信するリストバンドを装着させたりするのではなく、既存の電話信号を使って所有者の位置を三角測量する。

また、15分以上電源が入っていない場合には、当局に通報することで対応している。このようにして、6,000人以上の検疫対象者が同時に追跡される。

また、携帯電話が単に置き忘れられていないかどうかを確認するため、当局は1日に最大2回、ユーザーに電話をかけて携帯電話を持っているかどうかを確認したり、健康状態について尋ねたりしている。


最近、海外の学校が閉鎖され、世界の生活が停滞しているため、多くの台湾人、特に学生が台湾に戻ってきた。強制隔離は必要な措置だという意見もある。

フランク・ツェンもその一人である。彼はアメリカの大学の友人で、最近ワシントンDCから帰国した。

「帰国する市民にとってつらいことですが、私たちの多くが家に帰るために必要なプロセスであることは理解しています。」と彼は述べた。

しかし、執行の仕組みに問題があるとの見方もある。

海外で働いていた現地フリージャーナリストのポール・フアンさんは、監視活動への懸念から台湾へは戻らないことを決めた。

「政府は、当局が通常犯罪容疑者を追跡するのと同じように、あなたの携帯電話は隔離を強制するためにデジタルで追跡されると公言した。」と同氏は説明した。

「今回の場合を除いて、携帯電話を盗聴するために裁判所が発行した令状は必要ありません。」

「あなたは海外旅行で犯罪の疑いをかけられます。」


ポール氏はこれまでにも、台湾軍を「中身のない形だけのもの」と呼ぶなど、台湾政府を批判する記事を発表している。

国境に入ると、携帯電話が追跡され、町の職員が毎日電話をかけてくると知らされた。私は自分が持っているいかなる権利も知らされておらず、監視に同意する文書に署名していなかった。

台湾では、新型インフルエンザの感染者が増加しており、国民は政府にパンデミックを食い止めるためのより大きな権限を委ねているようだ。

しかし、台湾政府は危機のさなかに大規模な監視能力を誇示しており、それが悪用される可能性があると疑問を投げかけている。

台湾に焦点を当てた左寄りの雑誌 「ニュー・ブルーム」 を運営するブライアン・ヒオエ氏も、このような懸念を私に伝えた。

同氏の心配は「危機が過ぎれば、国家は拡大した権限を保持し、監視活動を続けることができる」ということです。

同時に、台湾には従順の文化があると言われ、流行を封じ込めるために国家に力を与えることが容易になっているという分析もあるが、ブライアンと私はともに、もし政府が権力を乱用すれば、活気に満ちた市民社会はたやすく反撃するだろうということに同意する。

その日の終わりには、政府が私について何を知っているのか、何を知らないのかについて過度に神経質になることなく、強制的な14日間の自宅隔離を完了するために家にいる。

しかし、もし近所の人が私のアパートのドアの外で私を見たら、ゴミを出すような簡単なことで警察に通報されるかもしれないと知って、少し不安になっている。

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)

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こちらが上記動画関連資料です。

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