【世論調査】大多数のアメリカ人は左翼によるコロンブス・デイの暴行を拒絶

アメリカでは、1970年から月曜休日統一法によって10月の第2月曜日が、コロンブス・デイとなりました。昨日の記事でも、コロンブスについては、アメリカ国内でも賛否両論あるということをお伝えしました。さらに、このコロンブス・デイについてライフゼットが報じてますので紹介いたします。ライフゼットは、アメリカの総合情報発信メディアの一つです。

LIFEZETTE     bJim Stinson  2017/10/08

リベラルは著名な探検家をターゲットにすることにより、反カトリックの偏見の伝統を引き継ぐ。アンティファは暴力行為を迫る。

アメリカ人の57パーセントがコロンブス・デイの祝日を祝うことに賛成しているにもかかわらず、探検家クリストファー・コロンブスはその死後511年以上も経って、またしてもリベラルの標的になっている。

偉大なイタリア人探検家をターゲットにしているのは、アンティファと左翼知識人、そしてアメリカのいつくかのリベラルな都市の政府で、彼らは来たる月曜日にあたるコロンブス由縁の祝日を認めないとしている。

アンティファの暴力的な一団はこの月曜日を「ディフェイス・コロンブス・デイ(コロンブスを潰す日)」と呼び、コロンブスの彫像に対する暴力行為をけしかけた。

この著名なイタリア人の探検家は、当初は西洋文化に対する伝統的な憎悪から、左翼の感情をかき乱した。多くのイタリア系アメリカ人、そして一般的なアメリカ人にとっても自慢すべき伝説的人物であるこのイタリア人の航海士/発見者は、1492年にスペイン王室により、アジアへの新航路を発見するために雇われた。だがその代わりに、コロンブスは北米大陸を発見した。

歴史家によると、アイスランドのレイフ・エリクソンが、死の直前の1020年頃にアメリカを最初に発見したヨーロッパ人だということらしい。だが、コロンブスこそが、近代ヨーロッパ人として初めて、スペイン女王とヨーロッパ全土に対して、正式に発見を表明した。こうして、この“新世界”に植民するための競争が始まった。

リベラルは、コロンブスがアメリカ大陸に人々を植民するためにとったやり方が、彼が賞賛されるべきでない理由だという。

スペインのためにアメリカ大陸を発見し、植民のための競争を始めるために、コロンブスは、ネイティブ・アメリカンとヨーロッパ人との間の一連の軋轢と争いの口火を切った。

何百万人ものネイティブ・アメリカンが疫病と戦争のために命を落とした。ある者は奴隷にされ、またある者は搾取された。

一方、左翼は、スペイン、ポルトガル、フランス、イングランドに属していなかった土地はネイティブ・アメリカンから強奪したものだと主張する。コロンブスは一部の左翼から、こうしたネイティブ・アメリカンに対する虐待を開始した者としてみなされている。

コロンブスはつねに、左翼とネイティブ・アメリカンの活動家からあざ笑われてきたが、アメリカにおける彼の名を冠した祝日の名前を変えることを含めた反コロンブス主義者たちの努力は、近年になってアメリカとカナダで大きな潮流となってきた。

昨年11月、インディアナ州のブルーミントン市は、“職員の休日のために”コロンブス・デイを“秋の祝日”と呼ぶと発表した。

オレゴン州ポートランドは、2015年に即座にその祝日を“先住民の日”と名付けた。

左翼のビル・デブラシオ市長率いるニューヨーク市は、有名なコロンブスの彫像に“説明板”を追加する予定で、ボルティモアにあるコロンブスの彫像は8月にアンティファの暴徒に襲撃された。

近年の反コロンブスの世論は、歴史家でありボストン大学で政治科学の教鞭を取っていた、今は亡きハワード・ジンの功績によるものが大きい。社会主義者のジンは1988年にボストン大学を辞し、2010年の1月に亡くなったが、ニュースバスターズのマット・フィルビンの最近の社説によると、過去5年間でジンと彼の論文はニューヨークタイムズに31回、ワシントンポストに52回、そしてリベラルのハフィントンポストに180回以上も取り上げられたとのことだ。

しかし、最近のマリスト・ポールの世論調査によれば、57パーセントのアメリカ人は依然としてコロンブス・デイを祝うことは“よいアイデアだ”としており、わずか29パーセントのみがその祝日に反対している。

同じ調査はまた、大多数のアメリカ人が、ジンがコロンブスを評価するにあたって使う“プレゼンティズム(訳注:ヨハネの黙示録の聖書予言が現在遂行される途中にあると考える教理。現代の考えと経験に基づいて過去を断罪すること)”という考えを無視していることを示している。プレゼンティズムは現代の道徳や規準を過去の世紀の行いに当てはめるものだ。マリスト・ポールによると、76パーセントのアメリカ人は、コロンブスや他の歴史上の人物は、現代の基準でなく、彼らが生きた時代の行動基準で評価されるべきであると考えている。

「世論調査はとても明白に、歴史はその前後関係を考えたうえで見られるべきであると示している」と、ナイツ・オブ・コロンブス(訳注:ナイツには騎士、ナイト爵の他に会員という意味も)の広報副会長であるアンドリュー・ウォルターが先週木曜日にライフゼットに語った。「我々は、コロンブスが生きた時代というものを認識する必要がある」

マリストによれば、コロンブスは56パーセントのアメリカ人に“好まれ”もしくは“とても好まれ”ている。わずか28パーセントがこのイタリア人航海士に対して否定的だ。マリスト・ポールの調査は1,224人の大人を対象に、9月11日から13日の間に行われた。

コロンブス・デイは来たる月曜日(訳注:2017年10月9日)に祝われる。

「ナイツ・オブ・コロンブスは大多数のアメリカ人と共にコロンブス・デイを祝う」と、ナイツ・オブ・コロンブスのCEOであるカール・アンダーソンはライフゼットへのメールに記した。「彼は時代の先を生き、二つの世界をひとつにし、この国の礎となる工程を始めた男だ。イギリスの政治的宣伝者やクー・クラックス・クラン、歴史修正主義者などによる不当で憎しみのこもった攻撃にもかかわらずこの探検家の人気が継続してきたことは、正当な歴史に対するアメリカ人の責任の証だ」

ナイツ・オブ・コロンブスは聖職者によらない世界最大のカトリック結社だ。コネティカット州ニューヘイヴンで設立されたこの結社は、このイタリア人探検家の航海における新発見と、20世紀のほとんどにおいて依然存在する数々のアメリカの都市における反イタリア人・反カトリックの偏見に対抗するために、彼にちなんで名づけられた。

全国クリストファー・コロンブス協会(National Christopher Columbus Association)のようなその他のコロンブス擁護者もまた同様に戦っている。協会は、TruthAboutColumbus.comのウェブサイトを運営している。

(翻訳 浅岡 寧)

 

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