【独露関係】プーチン冷笑:メルケルがいかに露大統領を残忍な非難で黙らせたか

ロシアのプーチン大統領のやり方を知っておくのに有用な記事です。

【引用記事エクスプレスUK  2019/12/13】

ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、近年、積極的な外交政策に多くのヨーロッパの指導者を激怒させている。
しかしこの敵対関係は、2007年にロシアの大統領がラブラドールを連れてドイツのアンゲラ・メルケル首相と会談したときに見られたような一対一の場合だ。
当時、メルケル首相は犬に対して嫌悪感を示し、同首相は反抗的な態度で反撃に出た。


若い頃に犬に襲われたメルケル首相は、犬が回りにいると落ち着かないということは多くの人に知られている。

そうしたことを知った上で、プーチン大統領は、コニと呼ばれる黒いラブラドールを連れて、ソチでの両者の会談にのぞんだ。

会談の間、コニは落ち着きを保とうとしていたが、目に見えて不快だったメルケル夫人に近づいた。

一方、ドイツ首相を威嚇するプーチン大統領の計画が功を奏しているように見えたため、プーチン大統領は自信を持って座っていた。

しかし、この動きは裏目に出たようだ。

メルケル首相は会談後、記者団に次のように述べた。

「彼が男性であることを証明するために、なぜそうしなければならないのか理解できます。」

「彼は自分の弱さを恐れています。ロシアには何もないし、政治も経済も成功していない。彼らが持っているのはこれだけです。」

ロシアのメディアは、この忌々しい言葉がロシアとロシア大統領のイメージを傷つけるかもしれないとして、ドイツ首相の力強い反撃を放送しなかった。

ロバート・サービス氏が2019年の著書 「クレムリンの冬」 で強調しているように、ロシアの大統領は、政敵と会談する前に、意図的に脅迫しようとする姿勢を見せるという。

サービス氏によると、プーチン氏は大統領官邸で前欧州委員会委員長のジョゼ・マヌエル・ドゥラン・バローゾ氏と会談した際、彼のカウンターパートに対して激怒しているふりをし、以前の旅行でカザフスタン大統領を軽蔑していると非難した。

この偽の怒りは、これから続く交渉で優位に立つために使われたとサービス氏は主張する。

プーチン大統領は容赦のない交渉姿勢で知られており、NATOの政敵との会談でしばしばこのような態度を示してきた。
しかし、サービス氏が指摘するように、プーチン大統領は、自身のユニークな経歴を使って西側諸国を威嚇しようとしているようだということである。

プーチン大統領は、1975年から1991年のソビエト連邦崩壊までKGBで働き、ボリス・エリツィン大統領の安全保障を指揮した後、政治に携わるようになった。

サービス氏は、元KGB諜報員でプーチン氏の政治的盟友だったウラジーミル・ヤクーニン氏がどのように訓練しているか説明し、次のように概説している。

「私は自分の振る舞いを道具のように使って、口説いたりコントロールすることに役立てることができる。」

「目の表情、肌の張り、顎の表情を微妙に変える方法を教えてもらいました。」

「時に私は柔らかく笑い、他の人では獣のようになることもあるが、感情のコントロールを失うことはない。」

サービス氏は著書の中で次のように述べている。
プーチン大統領は、他国の指導者に熱心に耳を傾ける人物として知られているが、彼はまた、自身が脅威を感じた場合、「親しみのある冗談」が怒りに取って代わることがあると警告している。

(海外ニュース翻訳情報局 MK)

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