【米国：メディア比較】ロジャー・ストーン：ロシアの捜査で捜査官に偽証で有罪判決

トランプ氏の元側近であるロジャー・J・ストーン・ジュニア氏は金曜日、2016年の大統領選挙へのロシアの関与に関する議会の調査に関連して、捜査官に偽証したり、証拠を隠蔽したり、証人の証言を妨害したりしたことなど七つの訴因で有罪となりました。

同氏は最高で20年の拘禁刑を言い渡される可能性があり、2月6日に判決が下れる模様。

・極めて右メディア→実際の判決はもっと軽いものになる
・極めて左メディア→20年もの刑を受ける可能性

当サイトでは、このロジャー・ストーンの判決についてメディアがどのように報じているかを見ています。政治的傾向でメディアの発信のポイントが違っていることが一目瞭然です。

【極めて右メディア】

＜引用記事　ニューヨークポスト 2019/11/15＞

ロジャー・ストーンは、ロシアの捜査で捜査官に嘘をついたと有罪判決を受けた

聖書でさえ救えなかった。

トランプ大統領の長年の親友であるロジャー・ストーン氏が、法廷に入る途中で赤い聖書を握り締め、2016年の大統領選挙へのロシアの介入を調査していた議員に嘘をついたとして金曜日に有罪判決を受けた。

ずけずけと物を言うこの共和党の67歳の工作員は、ロシアがトランプ氏の選挙運動と共謀したかどうかについてのロバート・ミューラー特別顧問の調査の一環として、1月に起訴された。

同氏はワシントンDCの連邦裁判所で、公務執行妨害1件、虚偽陳述5件、証人の改ざん1件の計7件の有罪判決を受けた。

ストーンは2月6日の判決で最高20年の刑を言い渡される可能性があるが、実際の判決はもっと軽いものになるだろう。

リチャード・ニクソンを心酔している自称「ダーティー・トリックスター」は、ウィキリークスとの通信に関して下院情報委員会に嘘をついたこと、また別の目撃者にFBIに嘘をつくよう勧めたことで起訴された。

陪審員は、トランプ2016の選挙運動の最高責任者スティーブ・バノン氏などからの約一週間の証言の後、木曜日に審議を始めた。バノン氏は、ストーンがウィキリークスとその創設者ジュリアン・アサンジ氏との関係を自慢していることを明らかにし、民主党から大量に送られてきた破壊的な電子メールについて選挙運動に警告したという。

トランプ氏の選挙運動で副議長を務めたリック・ゲイツ氏も証人席に立ち、2016年7月下旬にトランプ氏とストーン氏の間で交わされたウィキリークスに関するとみられる電話の会話を聞いたと陪審員に語った。

判決が言い渡された直後、トランプ大統領は長年の友人の有罪判決を「ダブルスタンダードだ。」と激しく非難した。

「彼らはロジャー・ストーンがうそをついたとして有罪とし、今後何年も彼を投獄したいと考えています。では、曲者ヒラリー、コミー、ストラーゾック、ペイジ、マッケイブ、ブレナン、クラッパー、狡猾なシフ、オー&ネリー、ステチールの他、ミュラー自身も含めた全員どうなのか?　彼らは嘘をつかなかったのか。」とトランプ氏はツイートした。

「わが国の歴史で見られなかったようなダブルスタンだードか?」と大統領は、元FBI幹部のピーター・ストラーゾック氏やリサ・ペイジ氏などに言及している。

「ロジャー・ストーンは、もしこの情報が公表されれば、彼の長年の同僚であるドナルド・トランプにとっては本当に良くないことになると知っていたので、委員会に嘘をつきました。」と、ジョナサン・クラビス検察官は最終弁論の際に陪審に語った。「紳士淑女の皆さん、ロジャー・ストーンは政治的戦略家です。彼は、これがどのように見えるかについて知っています。」

ストーンの弁護士ブルース・ロゴウは、彼は故意に違法なことは何もしておらず、信頼できない証人の上に立つ弱い政府の事件を攻撃し、申し立ては、「常識的に」無効だと述べた。なぜならば、トランプ氏は、ストーンが下院情報委員会で証言する時までに、すでに大統領に選ばれていたからだ。

「なぜ彼は何かを作り上げるのでしょうか?なぜ彼は進んで証言するのですか?なぜストーンは文書を作るのだろうか?」とロジャー・ウォーターは自身の総括で尋ねた。

証言しなかったストーンは、逮捕されてから保釈されている。彼は、ゲイツ、大統領の個人弁護士マイケル・コーエン、ポール・マナフォート前選挙運動委員長、マイケル・フリン前国家安全保障顧問を含む、ミューラーの調査の一部として持ち込まれた容疑で有罪とされた6人目のトランプの顧問または側近である。

ストーンは裁判所から出てきて、トレードマークの丸いフレームのサングラスをかけ、何も語らなかった。彼は、エイミー・バーマン・ジャクソン裁判官の顔の横に十字線がある写真を投稿した後に出された口外禁止命令によって、彼の事件について公に話すことを禁じられている。

【極めて左メディア】

＜引用記事 ニューヨークデイリーニュース 2029/11/15＞

このダーティ・トリックスターは全くの詐欺師だ。

ドナルド・トランプ大統領の長年の親友で、共和党政治の「汚い詐欺師」を自称するロジャー・ストーンは、証人による工作、議会に対するうその証言、2016年の大統領選挙でのロシアの介入に関する下院委員会の調査妨害で有罪判決を受けた。

ワシントン州の陪審は、評決を下す前に1日半にわたって審議を行った。

67歳のストーンは、2016年のクレムリンの選挙攻撃と大統領の選挙運動との調整の可能性についての元特別顧問ロバート・ミューラーの調査の一部として持ち込まれた告訴で有罪とされた六番目のトランプの仲間である。

ピンストライプのスーツに青いネクタイ姿のストーンは、7つの有罪評決が法廷で読み上げられたとき、目に見える反応はなかった。ストーンは2月6日に判決を受け、20年もの刑を受ける可能性がある。

連邦判事エイミー・バーマン・ジャクソンは、ストーンに判決が下されるまで保釈を許可しました。妻と手をつないで法廷を出たとき、記者たちはストーン氏に何かコメントはないかと尋ねた。

「何もない」と彼はSUVに飛び乗る前にぶつぶつとつぶやいた。

トランプ氏はすでに、自分のウクライナ問題に関する下院の弾劾調査について金曜日に怒りをあらわにしていたが、ストーン氏の有罪評決が下された後、すぐにツイートした。

「彼らはロジャー・ストーンが嘘をついたとして有罪とし何年も刑務所送りにしたいのだ」と大統領はツイートした後、ヒラリー・クリントン氏、Mueller氏、元FBI長官のジェームズ・コミー氏など、同氏が政敵と考えている人物を列挙した。

「彼らは嘘をついていなかったのか?」とトランプ氏は続けた。「わが国の歴史で見られなかったようなダブル・スタンダードか?」

検察は次のように述べている。
リチャード・ニクソンのもとで働いていたストーン氏は、背中に不祥事を起こした元大統領の顔のタトゥーを入れていた、2017年に下院情報委員会で宣誓証言の中で嘘をついた、なぜならば、「真実」はトランプ氏にとって「悪い」はずだったからだと。

実際のところストーンは2016年、ヒラリー・クリントン国務長官を傷つけ、トランプ氏を助ける可能性のある、ロシアが持っている情報を手に入れるためと途方もない努力をしたということだった。

検察によると、ストーン氏は仲介者を通じて、ロシアのハッカーが民主党全国委員会やクリントン氏の選挙運動のサーバーから盗んだ電子メールの記録を公開していた過激なオンライン組織、ウィキリークスと定期的に連絡を取り合っていたという。

ストーンはトランプ氏の選挙運動で正式な役割を果たしてなかったが、トランプ氏の選挙運動で副議長を務めたリック・ゲイツ氏を含む同氏の公判の証人たちは、彼がトランプ氏と彼の顧問たちにウィキリークスの進展について繰り返し話させていたと証言した。

政府が入手した通話記録やテキストメッセージ、電子メールによると、ストーン氏は2016年4月には早くもトランプ氏の選挙運動幹部に対し、ウィキリークスがヒラリー・クリントン氏と民主党議員に関する有害な情報を持っていると話している。

2016年7月、ウィキリークスはDNCメールの最初の山を捨て、クリントンに大恥をかかせた。

ゲイツ氏によると、DNC（民主党全国委員会）が終わった後、ストーンはトランプ氏と直接電話で話し、「詳細情報」が出ることを期待すべきだと話したという。

数ヵ月後、ウィキリークスはクリントンの選挙対策責任者ジョン・ポデスタのアカウントからハッキングされた電子メールを公開し、選挙の数週間前に前国務長官の大統領選出馬に壊滅的な打撃を与えた。

多くの接触があったにもかかわらず、ストーンは2017年の宣誓証言で議会調査員に、トランプ氏の選挙運動でウィキリークスについて誰とも連絡を取っていないと話した。

ストーンが有罪判決を受けた目撃者の改ざん回数は、ニューヨークのコメディアン、ランディ・クレディコがストーンのウィキリークスの仲介者としての役割について真実を証言することを阻止しようとした試みと関係がある。

公判で、クレディコは、下院情報委員会の調査での証言のために現れたとき、ストーンが「フランク・ペンタンジェリをする」と言ったと証言した。ペンタンジェリは、議会の前に横たわる「ゴッドファーザーパート2」のキャラクターである。

検察によると、ストーンはまた、「犬を連れ去る。」と言って、クレディコの犬を脅したという。

ストーンの弁護団は、ウィキリークスに関する彼の報道は単なる虚勢と誇張であり、直接の知識に基づいたものではないため、彼は議会に対して嘘をついていないと主張した。

この共和党の工作員は、自身の裁判では自分の立場を表明せず、彼の弁護人は彼を弁護する証人を呼ばなかった。

（海外ニュース翻訳情報局　樺島万里子）

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