【米国:ホワイトハウス】ベルリンの壁崩壊30周年を祝う大統領メッセージ

今年は、ベルリンの壁崩壊30周年の年です。
ホワイトハウスよりトランプ大統領のメッセージが発表されました。
ドイツでの記念式典でメルケル首相がキャンドル 献灯 をしている動画を最後に添えてあります。


ホワイトハウス 2019/11/09

ベルリンの壁崩壊30周年を祝う大統領メッセージ

 

1989年のこの日、東西ドイツの勇敢な男女が団結して、四半世紀以上にわたり抑圧と失敗した社会主義の象徴であった壁を取り壊しました。一世代の東ドイツ人が、ハンマーを連打するたびに神から与えられた自由を取り戻していくのを、世界の目が見守っていました。今日、私たちは全体主義政権のもとで命を落とした人々を偲び、より自由で公正な未来を確保することをあらためて約束いたします。

東ドイツのプロパガンダは40年間、壁の向こう側に繁栄する労働者天国の存在を喧伝してきました。しかし、老朽化したアパートや老朽化した食料品店は、その言葉とは違う事実を物語ってきました。親たちは子供たちにもっと人生の機会と目的を与えることを切望しました。労働者たちはまともな賃金を得ることを望みました。情報提供者の目にさらされていた教会の人々は、自分たちの信念と良心に従って自由に礼拝することを切望していました。

このような困難な状況の中で、東ドイツ市民は、ドイツで大きな影響力のある詩人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの言葉を心に刻みました。「自由と存在は、日々それを新たに勝ち取る者のみが受けるに値する。」
彼らは、共通の大義のもとに団結し、自由のために命を危険にさらし、そうする過程で、一世代前に欧州を覆っていた鉄のカーテンを持ち上げるきっかけを作りました。

冷戦はとうの昔に終わりましたが、世界の専制的な政権は、歴史に暗い影を落としてきたソ連型全体主義の圧制的戦術を使い続けています。米国および同盟国・友好国は、平和を維持し、比類なき繁栄を生み出した個人の自由と自由の原則を推進するという米国の揺るぎない忠誠を堅持しています。ベルリンの壁の運命を、どこであっても抑圧的な政権や支配者たちへの教訓としましょう。鉄のカーテンは、自由であることを決意した人々の鉄の意志を決して封じ込めることはできないと。

ベルリンの壁崩壊30周年に際し、私は、ドイツ国民に対し、祖国統一と旧東ドイツの復興に向けた大きな前進したことを、心からお祝い申し上げます。私たちは、自由の炎が全世界にとって希望と機会の灯火となることを確保するため、我が国の最も大切な同盟国の一つであるドイツとの協力を継続いたします。

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)

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