【G7:ホワイトハウス】日米貿易相交渉後のトランプ大統領と安倍総理大臣の発言

安倍晋三首相とトランプ米大統領は25日、G7にあわせてフランスのビアリッツで会談し、日米貿易交渉で基本合意しました。この会談後の共同記者発表の内容が、ホワイトハウスより発表されましたのでご紹介します。
尚、この記者会見は、動画でも日本語通訳を通して発表されています。
しかし、当サイトは、あえてこの記者会見をホワイトハウスで発表された文書をもとに翻訳しました。
その上で、安倍総理と茂木大臣の発言については日本語の原文を基にしたものではありませんし、トランプ大統領、ライトハザー通商代表の言葉も日本語通訳の言葉を文字お越ししたものではありません。
その点について前もってご了承ください。

 

<引用記事 ホワイトハウス 2019/08/25


日米貿易交渉後のトランプ大統領と安倍総理大臣の発言

 

Centre deCongrèsBellevue 
ビアリッツ、フランス

午後3時14分CEST

 

トランプ大統領:

ところで、どうもありがとうございます。我々は長い間、日本との交渉に取り組んできました。農業と電子商取引など他の多くのものを含んでいます。これは非常に大きな交渉であり、原則的に合意しました。数十億ドルにもなります。農家にとっては大変なことです。

また、安倍総理が合意したことの一つは、中国が合意したことを実行しなかったために、我が国の各地で農家とともにトウモロコシの過剰生産が起きているということについてです。それで安倍首相は、日本を代表して、そのトウモロコシを全部買い取ることになります。これは非常に大きな商取引です。日本は我が国の農家から買うことになります。

したがって、交渉は原則に基づいて行われます。我々はおそらくUNGAの頃に署名するでしょう。我々皆が楽しみにしているUNGAの頃になるでしょう。我々は、はるか先を行っています。すべての点で合意しました。ここで書面にし、正式な式典で署名します。

そして、安倍総理と日本国民に感謝したいと思います。(日本の)皆さん方は素晴らしい友人で、我々はとても感謝しています。これは米国にとって途方もない取引です。これは農家や農場経営者にとって非常に大きな取引であり、先ほども言ったように、電子商取引を含む他のことも関係しています。

とても大きくて楽しみです。どうもありがとうございました。



安倍総理:(通訳): 日米貿易協定については、昨年9月26日の日米共同声明に基づき、茂木大臣とライトナイザー通商代表との間で一連の精力的な交渉が行われました。

そして現在では、8月23日の二国間協議において、農産品及び鉱工業品の双方の中核的要素について、どのように合意に達したか。そして、私はこの進展を心から歓迎します。

そして、大統領がおっしゃったように、来月、9月末、我々二人は国連総会に出席します。その際には、日米首脳会談が開催されると思います。ですから、この機会に合わせて、この日米貿易協定に署名するという目標を設定したいと思います。

まだ事務レベルでやらなければならないことが残っています。すなわち、貿易協定の文言をまとめ、協定の内容そのものを最終決定することです。しかし、9月末の国連総会の合間に合意を実現するという目標を達成するために、我々のチームが残りの作業を確実に加速させたいと思います。

そして、両国のチームがお互いにメリットをもたらしながら、ウィン・ウィンのやり方で具体的な問題に取り組んでいることを非常に嬉しく思います。この貿易協定が発効されれば、日本経済だけでなくアメリカ経済にも大きなプラスの影響があると確信しています。


トランプ大統領:もしかしたら、そのトウモロコシの追加購入について議論されたいのかもしれません。現在、我が国には莫大な数量の(トウモロコシ)があるからです。我々は農家と協力して、彼らが中国に不公平に扱われたことに対して、非常に多額の支払いを行ってきました。

そして、農民たちはとても幸せです。彼らは、自分たちの大統領が好きです。彼らはとても幸せです。しかし、実際に商品を購入すると聞いたときには、さらに良い結果が得られ、さらに満足していると思います。

つまり、数億ドルものトウモロコシ ―既存のトウモロコシ(existing corn) ―を購入するということを2つの単語で言い表すことができます。


安倍首相(通訳):そこで、米国産トウモロコシの購入の可能性についてですが、現在、日本では一部の農産物に害虫が発生しています。そして、我々が一定量の農産物を買う必要があります。また、これは日本の民間セクターによって行われます。日本企業は農産物の追加購入をする必要があります。

また、日本の民間企業が米国産トウモロコシを早期に購入できるよう、緊急支援措置を講じる必要があると考えています。

もちろん、日本の公的部門と民間企業との間には、すでに共通の理解があります。ですから、そういった背景の中で、この問題に取り組むために、我々が協力する可能性はあると思います。

そして、さらなる詳細につきましては、引き続き大統領と協議をしていきたいと思います。


トランプ大統領: そして、日本の民間企業は日本の公共部門に非常に強く耳を傾けています。よくわかりません。我が国とは少し違うかもしれません。しかし、彼らは公共部門を非常に尊敬しています。民間企業がこのことに同意したと聞いて、我々は非常に嬉しく思います。

そして、ボブと担当者に一言お願いしたいと思います。


ライトハザー通商代表: 素晴らしい。 大統領と首相、そして茂木大臣、ありがとうございます。

そうですね、まず第一に我々にあるのは核心原則に対する合意です。農業、工業関税、デジタル貿易の3つの部分に分かれています。我々の観点から見ると、農家や牧場主、そしてデジタル空間で働く人々にとって、これは非常に重要なことです。

詳細については別の機会にお話ししますが、一般的に日本は我が国にとって3番目に大きな農産物市場です。日本は約140億ドル相当のアメリカの農産物を輸入しています。そして、これにより市場は70億ドル以上の製品が解放されます。

農業分野では、牛肉、豚肉、小麦、乳製品、ワイン、エタノール、およびその他の様々な製品にとって大きな利益となります。

関税や非関税障壁の大幅な削減につながります。ひとつ例を挙げましょう。日本は、間違いなく最大の牛肉市場です。日本には20億ドル以上の牛肉を販売しています。これにより、関税の引き下げを可能にし、世界中の人々、特にTPP加盟国や欧州とより効果的に競争できるようになります。

農家や牧場主にとっては非常に良いニュースですが、国際的な合意のゴールドスタンダードとなっているデジタル電子商取引業界で働く人々にとっても良いニュースです。これは大統領にとって重要な分野であるだけでなく、首相にとっても特に重要な分野です。

それで、我々はこの合意にとても興奮しています。我々は、追加的な作業を終了し、日本及び米国において可能な限り早期に実施されることを楽しみにしています。


トランプ大統領: 何か言いたいことはありますか?

茂木大臣: ありがとうございます。

トランプ大統領: ありがとうございます。

茂木大臣: トランプ大統領、そして安倍首相。
(ここから通訳)総理からも申し上げましたように、昨年9月26日の日米首脳会談の共同声明に基づき、私 とライトナイザー通商代表との間で、日米貿易協定の協定についての一連の閣僚交渉が行われました。

ご存じのように、アメリカは世界最大の経済大国ですが、日本はGDPでも第三位です。また、(聞き取れない)経済においては、我々は一位、二位の経済大国です。この画期的な成果をもって、農産物、工業製品、さらにはデジタルと電子商取引を含むさまざまな問題について、完全な合意を得ることができました。その意義はいくら強調してもしすぎることはありません。この重要な成果を皆さんと分かち合えることをうれしく思います。

この機会に、私とライトハザー通商代表は、閣僚レベルで合意したことを発表する機会がありました。トランプ大統領及び安倍総理の両方からの承認を得ることができました。

私とライトハザー通商代表の重要な任務は、残りの作業をできるだけ早く完了することです。もちろん、私に自分のチームがあり、残りの作業の完了に集中します。そして、私自身とライトサイザー通商代表、そして日本とアメリカのチームが手を携えて、残りの作業をできるだけ早く終わらせたいと思っています。


トランプ大統領: ありがとうございました。感謝いたします。

 

Q.トランプ大統領?

トランプ大統領: はい。どうぞ。


Q.  自動車関税は据え置きですか?米国の自動車関税については。

トランプ大統領: 中国との関係についてですか?


Q. いえ、日本についてです。

ライトハザー通商代表:ああ、一連の・・すみません。削減されている一連の産業関税があります。自動車関税は、そのグループにありません。

 

Q.まだ残っているのですか?

トランプ大統領: 場合によります。あなたは日本について言っているのですか?それとも中国について言っているのですか? 中国は、全く違う状況です。

 

Q.両方の答えを教えてください。

トランプ大統領: そうですね、中国ではまだ残っています。日本は据え置きです。それについては据え置きです。

これは他のすべてのものに加えて、小麦の大規模な購入でもあります。これは小麦の大規模な購入で、非常に大量のトウモロコシの注文はすぐにはじまります。しかし、重要なのは、合意に含まれていなかったことであり、合意に含まれていなかった可能性があるということです。補足合意として行うこともできます。でも、とても感謝しています。我々は、まさにドアのもう一つのアイデアについてそれに合意しました。

それで、私はとても感謝しています。そして、我々は素晴らしい仕事をします。そして、農民たちはとても感謝しています。ありがとうございます。


Q大統領、別件ですが、イランの外務大臣がビアリッツに来るという報道があります。ご確認いただけますか? それともイランの外務大臣と会うご予定ですか?

トランプ大統領: ノーコメント。

もういいですか? 皆さん、どうもありがとうございました。

EST 3:34 PM CEST

(海外ニュース翻訳情報局)

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