【米中貿易戦争】中国の巨大IT企業を失墜させるため米国が最善を尽くしたにもかかわらず、ファーウェイの売上高は30%増加したと発表

引用記事 RT 2019/07/25

中国の通信大手ファーウェイは、2019年上半期の売上成長率が予想を上回り、前年同期比30%増となった。この中国企業は、米国の貿易ブラックリストに載せられているにもかかわらず、好調な業績を上げている。

同社の第一四半期の売上は、2018年の同時期に比べて40%近く増加し、1800億元(260億ドル)となった。 

ファーウェイは先週、ヨーロッパの移動体通信事業者からは28社で50件の5G商用サービス契約を結んだと発表した。同社の輪番会長兼取締役副会長の胡厚崑(Ken Hu)氏は、4月、予想を上回る速さで5Gネットワークが展開されれば、2019年のキャリア部門は二桁の成長を遂げるだろうと述べた。 

ファーウェイの創設者でありCEOである任 正非Ren Zhengfei)氏は6月に、米国の様々な規制によって、今後2年間で売上の300億ドルが削られるだろうと警告した。同氏によると、今年の売上高は約1000億ドルに減少する見通しという。 

同社は2018年以来、米国政府から中国政府のためにスパイ活動を行っていると非難され、米国から圧力を受けてきた。北京とファーウェイはいずれもスパイ容疑を否認している。ファーウェイは、必要な部品や技術を供給する米国企業との取引を禁じられた。 

トランプ政権も同盟国にファーウェイの5G展開を禁止するよう圧力をかけている。米国政府が同社に対する制裁を緩和したことで、圧力は最近緩和された。 

豪州や日本のようにファーウェイを締め出している国もあれば、インドのように5Gの展開を認めるかどうかまだ決めていない国もある。

英国とスペインはすでに、ファーウェイの基地局を利用した5G商用ネットワークを開始している。今月、ブラジルは中国のテクノロジー企業が国境内で活動するのを止めないと発表した。
 

今年六月ファーウェイは、サウジでの5G商用ネットワークの立ち上げに協力した。同社はロシア市場にも進出し、ロシアのインターネットとモバイルの大手プロバイダーの1つであるMTS5Gネットワークの開発で合意したと発表した。この中国の大企業はまた、合弁会社を設立し、その技術を利用するために、ロシアのいくつかのテクノロジー企業にアプローチした。

 

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