【英国レポート第三弾: EU離脱】ブレクジット直前の週末、離脱派と残留派で国を分断する混乱

EU離脱を控えた英国では、混乱が続いているようです。
主流メディアでは発信されない英国の生の声を、当サイトの英国メンバーの声をお届けしています。
このレポートを執筆したえせとかいる氏によると、英国内では、余りに情報が錯綜していて、情報をまとめることが大変だったとのことです。
しかし、恐らく 日本には届かないであろう貴重な情報です。ぜひ、ご覧ください。(編集長 樺島)

【英ブレクジット直前の週末、離脱派と残留派の入り乱れ】政治や国を分断する混乱ぶりは「終末」を示す聖書の預言通りとの指摘も

 
Post by   Eshet Chayil ーONTiB Contributor  2019/03/25 22:49 JST 

「私はみなさんの側です」ーー。欧州連合(EU)との離脱協定案をめぐる英下院議会での堂々巡りに疲れ果てたテリーザ・メイ英首相が先週21日、国民向けテレビ演説で異例の訴えをし、離脱協定案の可決に向けた地ならしを試みたかと思えば、週末23日には数十万人を超える残留派が「(EU離脱のプロセスである)リスボン条約50条の撤回」を求めて国会議事堂前に集結した。同様のオンライン誓願書への署名運動は、この2日間であっという間に400万件に達したが、独仏のほか、ロシアなど国外から、機械による重複署名も含まれたという。


英国教会のカンタベリー大主教 のジャスティン・ウェルビー氏が、「国の危機に際し、教会がどう対処したかが後世では問われる。神の御国が来らんこと、社会のあらゆる層にとって(この危機が)良きに変わるよう祈りを共にするべきだ」と呼びかけた。その一方で、「ブレクジットの答えを神に求めるのは、賢明とは言えない」と、首相退任後にカトリックに改宗したトニー・ブレア元首相が英公共放送BBCのニュース番組で訴えるなど、政界の大混乱が英国社会の至るところで露わになる週末となった。政治や国を分断する未曾有の混乱ぶりは「終末」を示す聖書の預言通りとの指摘もあるほどだ。

 EU離脱が難航する原因は、まるで全て「議員にある」と言わんばかりのメイ首相発言を受け、保守党内は揺れている。メイ首相の退陣を求める向きは閣僚の半数に登るとも言われる。しかし、29日の法定離脱日までの向こう5日間はヤマ場。英EU離脱法(2018年)の日時をギリギリのところで変更できたとしても、「英国をEUの属国にしてしまう」と悪評高い合意案が承認されなければ、次は4月12日前までに「協定なき」離脱を敢行するか、長期延期という事実上の「残留」の2者択一を迫られる。メイ首相は、ロンドン北部にある首相公式別荘「チェッカーズ」に、閣僚や強硬離脱派の有力保守党議員を呼び、今後の政府方針について議論を巡らした。

 第二次世界大戦後で初、あるいは、17世紀に起きた議事堂爆破を狙った火薬陰謀事件以来、または議会制民主政治始まって以来の危機と揶揄される、「ウエストミンスターや英国全体を覆う暗雲は、ディモニック(悪魔の仕業)だ」(キリスト教伝道師デビッド・ハザウェイ氏)とも言われる。同氏は週中に国会議事堂内でイスラエルの民の出エジプトになぞらえて「英国をEUから去らせよ」と宣誓。数十万人を超える残留派デモがあった日と同じ23日には、国会からは目と鼻の先にある「エマニュエル・センター」で祈り会を急きょ開催。告知が遅れたにもかかわらず、約2千人が会場を埋めた。

 政界にもメディア報道にも惑わしの力が大きいのは、第2テサロニケ人への手紙2章11節が示す終末期の兆候であり、主イエス・キリストの再臨が近いとの見識を示した上で、世界的にも国債増発という借金体質が拡大していることや、急速に進むキャッシュレス化で「獣の証印(黙示録19章20節)」と目されるマイクロチップの人体への埋め込みが現実となりつつあることを改めて認識し、悔い改めた。まさに、各界各層の間での綱引きの状態が、今週いっぱいは続きそうだ。

H/T Christian Today Heart

(海外ニュース翻訳情報局 えせとかいる)

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