【ロシア:経済】ロシア、市場支配的地位の濫用でVisaとMastercardを取締る可能性あり

先週の当サイトの『ひろゆき氏:日本人がJCBを使うべき理由』という記事の中で、海外でJCBが使われている国はロシアということでしたが、現在は、同国内でVisaやMastercardが全く使われていないということではありません。
しかしながら最近、ロシアの業界団体が、この2つのクレジットカード会社に対し市場支配的地位の乱用の疑いで、ロシア連邦独占禁止局に申立てを行ったそうです。
これからもっと、ロシア国内でのJCBのシェアが増えるといいですね。
この記事は、ロシア・トゥデイから紹介します。

Post by Mariko Kabashima 2019/03/01 23:58

RT 2019/03/01】

 

ロシアの事業者団体は、国際決済システムのVisaとMastercardに対し、ロシアの市場支配的地位の濫用の疑いがあるとして、ロシアの独占禁止法規当局に申立を行った。

 

ロシア連邦独占禁止局によると、この訴えを起こしたのは、業界団体のAssociation of Internet Trade Companies、Retail Companies Association(ACORT)、およびAssociation of Trading Companies and Manufacturers of Electrical Household and Computer Equipment。(タス通信)

 

訴えられたのは、決済システムに設定されているインターチェンジ・フィー(売上交換手数料)*

訳注 インターチェンジ・フィー*・・・クレジットカードの加盟店(商売店等)が、クレジットカード発行会社に対して支払う売上交換手数料。クレジットカード発行会社は、クレジットカードの年会費を中心として、利益をあげているのではなく、
私たち消費者が加盟店で”クレジットカードを使って”商品を購入した場合に、加盟店側から、インターチェンジ・フィーとして、数%の手数料を利益としている。(クレジットカードの基礎知識より

 

申立人によると、ほとんどの小売業者がクレジットカードを受け付ける際の支払う手数料のうち、最大70%をインターチェンジ・フィーが占めているという。

 

申立人側はまた、決済システムは異なる小売店での相互交換に様々な関税を設定していると述べた。これは貿易差別と見なされている。また、提携する小売市場の中では、支払額が高すぎて不当であるとしている。

 

ロシアのプーチン大統領は今月初め、政府とロシア中央銀行に対し、銀行以外からの送金手数料の引き下げを指示した。

 

(海外ニュース翻訳情報局  樺島万里子)

 

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