【南アフリカ:IT&安全保障】ファーウェイ:南アフリカで商用5Gネットワークを開始

ファーウェイは、米国をはじめとする西側諸国ではセキュリティの上の問題で排除されつつあります。
しかし、先日から行われているスペインでの世界最大の携帯見本市で、同社は安全性と技術力を全面にだし、堂々としたプレゼンテーションを行いました。
そして、南アフリカではファーウェイとRainは、南アフリカ初となる5G商用ネットワークサービス開始を発表。
全ての中国製品に対する安全保障についての懸念は、中国の超法規的な国内法とその体制によるものです。しかし、5Gについては、シェアを先に奪い取ったところが優位にたてるという面があるので、そういった意味では、安全保障の問題というより米中貿易戦争の一端であるともいえるのではないかと思います。
今後、ファーウェイが南アフリカを拠点としてアフリカ全土のシェアを奪い取り、安さと便利さとサービスを追求していくとしたら、世界は中国製5Gを使う国と使わない国に大きく2つに分かれるのではないかと思います。そうなると、先により先進的でより便利なサービスを確実に出した方が勝ち残るでしょう。その時日本はどうなるのでしょうか。
この記事は、ザンビア・リポートから紹介します。
Post by Mariko Kabashima  2019/02/27  0:05

ZAMBIA REPORTS  2019/02/26】

 

南アフリカのモバイルデータオンリーネットワーク事業者であるRainとファーウェイは、南アフリカで最初の5G商用ネットワークの発売を発表した。

 

ファーウェイのエンドツーエンドの5Gソリューションにより、Rainは3.6 GHzスペクトルを使用して5Gネットワークを構築することができたという。

 

Rainはサービス開始の第一段階として、ヨハネスブルグとケープタウンに新たに20の基地局を設置し、2つの都市の主要地域をカバーした。

 

RainグループのCEOであるウィレム・ルース氏によると、このネットワークは、設置の複雑さ、時間の遅れ、サービスが不十分な地域へのファイバー敷設するコストをかけることなく、ファイバーのような速度を提供するという。

 

基地局の新設以外にもファーウェイは、Rainが既存のLTEネットワークと割り当てられた5G展開用のスペクトラムを最大限に活用できるようにする。

 

同グループは、「設備を共有し、既存のインフラャを活用するこのアプローチにより、Rainは5Gネットワークを迅速かつ費用対効果の高い方法で展開できる」としている。

 

Rainは今後もヨハネスブルグ、ケープタウン、ダーバンなど南アフリカの主要都市を5Gネットワークでカバーし、家庭や企業にウルトラブロードバンドサービスを提供していく計画だ。

 

2019年9月に、Rainは5G携帯電話製品を発売する予定であり、5G対応アプリケーションを産業用ビデオ、リモートドライブ、スマートマニュファクチャリングの観点からさらに普及させる計画である。

 

「Rainは、南アフリカの5Gネットワークの事業見通しについて非常に楽観的で、今後も5Gネットワークへの投資を増やし、ユーザーにより良いサービスを提供していくとつもりだ」とルース氏は述べた。

 

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)

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